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一般人があるなら4般人もある

へ...?

「―――は?」



 僕は目の前に映し出されたステータス画面を見て絶句する。読めないのが気になるが、それは大した問題じゃなかった。

 問題なのは、スキル欄にいくつかある【特級】の字。


 そんな級、聞いたことがない。それに、この世界のスキルのレベルは、段位12つの上に級位8つの合計20段階だ。

 段位は1〜12だし、級位も8〜1級までしかない。()()()()()()()()なのだ。


 それに、いくらなんでもスキルが多すぎる。近接から遠距離まで様々なスキルをこれほど多く所持している人を、僕は見たことがない。

 あの出鱈目に強い父でさえ、これほどの量は持っていなかった。はず。

 父のステータスもところどころ読めないところがあったが、量は何となく分かる。

 

 しかも、だ。量が多いだけならまだしも、質が圧倒的に良いのだ。


 スキルは量より質。それが誰もが知っている常識。

 100の蹴りを一回ずつ練習した男よりも一つの蹴りを100回練習した男のほうが怖い。


 だから人は無闇に色んなものに手を出さずに一つの道を極めるのだ。極めて極めて、極め続ける。7,6級辺りで寿命は尽きるが。


 時間が足りない故に、それ以上強くなった人はいない。()()()()()()()()()


 その二人が、例の英雄達だ。

 彼らこそがこの世界において最強であり、最高峰なのだ。そう、そのはずなのだ。


そしてやはり、みえないところが気になる。



「サイラスさん、ステータス表示が所々見えないけど――」


「あぁ、バグったんでしょ。気にしない気にしない。」


「は、はぁ」



 そう、曖昧な返事を返す。

 サイラスさんの少し演技のような身振り手振りを見ていると「バグった」は嘘なんじゃないかと思えてくるが、ステータスの一部を伏せる方法なんて聞いたことがないので、一応納得はしておいた。

 父のステータスもバグっていた?ようだし。


 でも。



「サイラスさんって本当に何者...?気にしないようにしてたけど、名前だって偽名っぽかったですし。

 それに、Title(称号)の欄がバグってて見えないけれど2もある。普通に生きていたら称号なんて一つも貰えませんよ??何者...?」


「そうだねぇ、なんでだろうねー。一般人なのになぁ。不思議だなぁ。

 あ、そうだ。俺さ、久し振りに帝都に来て観光でもしようと思っていたんだ。良かったら案内してくれないか?君はどうやら帝都の近くに住んでいる様だし。」


「あ!すみません、、僕も帝都は初めてで

 それよりなんで僕が帝都付近に住んでると?」


「あー。まぁまぁ、気にしない気にしない。じゃあ、一緒に観光しようか!」


「...!はいっ!」



 なんだか普通にはぐらかされたけれど、悪い人ではないのは確かなので今は気にしないでおくことにした。

 今度、もし機会があったら問い詰めてみようか。

 なんてことを考えながら先に店をでて大通りにでたサイラスさんのあとを急いで追う。


 友達のように誘ってくれた、その嬉しさで少し足が弾む。



「あ、あと明日オークションに行くんだけど、君も来る?」


「へっ??

 オークションって、あのアータイルオークション??」


「そーそー」


「!?」



 アータイルオークションとは、このクラーテル帝国一番の大商人、グレゴリー・アータイルが4年に一度開催する国家ぐるみの大規模なオークション。


 世界中の辺境から集められた物珍しい生き物、特産物、そして時には遺跡で発見された宝具などが出品される。


 その場では、人は欲に忠実に城をも建てることができる大金を動かす。

 もちろん、民間人では到底手も出せない。

 出席も紹介状がなければ参加できない。故に、一般人ではその場にいることもできないのだ。

 貴族ですら参加できないこともある。


 それにこの人は『参加する』と言っている。つまりは...



「あ、あの...もしかして紹介状、持ってるんですか...?」



 この人は、そこらの貴族より立場が上、ということになる。



「んや、今はないから書かせに行く。」


「書かせに!?」


「あぁ、一人でいこうかと思ってたんだけど、一緒に来る?」


「へ...??」





 そりゃあ、何か分かんないけど行くしかないじゃんか......!

一日で4話ってがんばったよね。(←いや、短いだけ)

絵描きたい。

落書き載せるかもしれない。


??「じゃあ、紹介状書いてやるから【ブックマーク】【イチオシレビュー】【ポイント評価】どれか選びな!!」






追記:プロセカのために人差し指だけ爪めちゃくちゃ短いぜよ!((←いらない情報

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