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ほんっっとすみません!!遅なって!!ちゃんと定期的に更新開始します!



大王「兄」視点です!

「【古代魔法】大樹の怒り(ウッドバーン)


「うおっ!?」



 目の前の男の足を掴もうとした俺の攻撃を間一髪で避けられる。

 これを躱すとは面白い。

 

 大樹の怒り(ウッドバーン)はこの遺跡で使うには最適の魔法と言える。

 この遺跡は樹でできており、樹に守られている。

 

 この辺りの樹は俺の魔力が濃密度で馴染んでいるから扱いやすい。操るには最適だ。


 大樹の怒り(ウッドバーン)は致命的な欠点はあるものの、かなり応用の効く魔法。

 昔、この魔法で国を一つ滅ぼしたこともあったっけ。懐かしいなぁ。


 この魔法は緑属性魔法なので、植物...特に木の生えているところでしか使えない。

 草さえ生えていれば使える事には使えるが、魔力消費量が多くなるから効率的ではないだろう。

 砂漠でもサボテンがあれば使えるし、サボテンは棘がある分殺傷力があがる。むしろ砂漠での使用は一番の脅威だ。

 

 この古代魔法は緑属性魔法の使えない炎天下や干魃地帯、砂漠などでも使える。

 これが現代のお遊びのような魔法との違いだろう。古代魔法の方が欠点はあれど圧倒的に強力なのだ。


 この大樹の怒り(ウッドバーン)は木を操る魔法。木は硬い。先端は鋭い。それが人を捉えては刺して来るのだ。

 これでこの魔法がいかにこの場所にうってつけか分かるだろう。

 植物が元から大きければ、消費魔力は少量で済む。実際、古代魔法は魔力を少なくとも現代魔法の3倍以上は消費するのだが、現状俺は現代魔法使用時と等しい量しか消費していない。

 

 相手の魔力が先に尽きれば俺の勝ちなのだが、この眼の前の男―――アスラだっけ?の魔力量が読めない。完全に隠されてしまっている。

 それだけでわかる。目の前の男は紛れもない強者。

 数千年ぶりの気分の高揚だ。

 俺に匹敵する人間がいる。素晴らしい。これはまるで


 ―――まるで?


 なんだっけ。なんか大事な事を忘れてるような?まぁ良いや。


 俺は「古代魔法【水球獄舎(ウォータージェイル)】」通称―――【水牢】を発動。今回は捕らえることができた。



「うわっ!これ【水球獄舎(ウォータージェイル)】じゃん。無詠唱・無勧告で古代魔法使って来られると心臓に悪いよ??俺って結構チキンだからね??」


「なんだか来たときより活き活きしてるねぇ!」


「戦ってるんだから当たり前!」


「戦闘狂かなぁ?まぁ良いや。それよりなんで水の中で喋れてるのぉ?」



 俺の【水牢】が一瞬で消える。薄い霧が出たので蒸発させられてしまったのだろう。

 古代魔法にここまで対抗できるのは古代魔法のみ。この眼の前の男も使えると見た。



「そりゃ、海底神殿攻略時に水中耐性はつけてきたからね。一応息もできる用になった。良い収穫だったよ」


「海底神殿?どこだい、それはぁ」


「北海の底の神殿。貴方の時代にはまだなかったかな?」


「北の海...?って、ああ!リュアンゼのユートピアかなぁ?中央の間に大きな白い像ってあった?青い精霊石を持った」


「ああ、何かを持っているような手の大きな男の像はあったが、その青い精霊石とやらはなかった」


「男の像があったなら、きっと奴のユートピアだなぁ。でも、精霊石がないってのは気になるねぇ」




 なにかの拍子で外れてしまったというのは考えにくい。


 精霊石というのは、大精霊以上の精霊が自身の霊力を圧縮して結晶化させたもの。

 それを各属性に適切な魔素溜―――濃密度な魔素の発生している地点―――に長い年月漬けておくと、その精霊の『子供』ができる。

 そして、リュアンゼのユートピアの像のあった位置は丁度魔素溜の所。あいつは自身の子供を育てていた。

 そう簡単に破損や損失するような環境ではないはずだ。


 一番考えられるのは奴の消滅、または......盗まれたか

 

 

 ここにいると外界の情報は殆ど入ってこないから困る。

 現代魔法の指導書をここへ入るのに失敗した魔道士から収穫したくらいだ。



「考え事か?余裕だな!」


「まぁね、でも君も全然余裕だねぇ。本気で戦って俺の国を壊されるのは嫌だから、この攻撃を()()()受け止められたら俺の負けで良いよぉ」


「うげっ、無傷かよ。精霊王相手はきついよコレ」


「ははっ、ゴジョーダンを!」



 自分の家に然程ダメージの出ない攻撃魔法、といったらやはり空間魔法だろう。


 「古代魔法【万物反転(インヴァージョン)】」を、「【指定】・体表・体内」で発動。


 この魔法は指定したもの同士を反転させることができる。

 つまりこの攻撃をくらった場合、体内の臓物が全て出、体表が体内であった場所へと押し込まれる。


 まともに喰らえば人間は即死。

 かすったり、ある程度相殺できていたとしても完全でない場合は吐血、内臓器官の捻じれ等の負傷、脳の負傷等が最低でも起こるだろう。


 掠りでもすればその後まともに戦えることはない。高度な治療をすぐさま行わなければ今後の日常生活に支障も出ると思われる。


 また、この魔法は防ぐのが他の魔法に比べ難しい。魔法を作っている魔力と魔素の動きが常に変化するからだ。

 だが、一応ある程度の変化パターンはある。常人には読み解くことができないだろう。また、相殺するにも発動のほぼ倍のエネルギーが必要になる。


 つまり、この魔法を防げたかでそいつの力量はほぼ分かるということ。


 この長き時の中で【万物反転(インヴァージョン)】を完全に防げたのは、精霊王の中でも最強クラス。それも下手をすれば俺と互角の力を持った我が弟だけだ。

 

 ああ見えても、ラウフは現精霊王では......最強。

 態度はアレだが。


 殺してしまった場合、悪いとは思うがそれはそれまでの奴だったという事。


 最強の精霊王...いや、全ての精霊を統べる精霊大王が連れてきた人間の限界を見てやろうじゃないか!!

すみません、おまたせしてしまって。

これからちゃんと投稿再開致しますので、よろしくおねがいします(汗)


何かあったら活動報告で嘆きますのでよろしくおねがいします!!(?)

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