表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短ストさん!!  作者: ぐらん
4/4

無い物ねだり

 そこの空間には、老婆が座っている


 老婆は、こちらを見ると微笑みながらこう言った。


「今回の、お話は無い物ねだりでございます。」


「どうぞ最後までお聞きください。」




 無い物ねだり



 とある家の縁側で、老人がすわっていた。


 その老人は、庭に植わっている桜を見てため息をついた。


 すると、庭の入口から


「おーい久しぶり。」


 と言って友達がこちらに歩いてきた。


 彼と、友達は、同じ悩みを抱えているものだ。


「調子は、どうだ?」


「いや全然だよ。」


「やっぱりあの薬もダメだったわい。お主の方は、どうじやった?」


「そうか、俺の方もダメだった。」


 そう会話のやり取りをさて二人は、ため息を吐いた。


「桜は、良いのう葉を全部落としても来年には、又多くの葉をつけるのだから。」


「そうだな、なぜ人間は、一度落ちた物がまた生えてこないんだろう?」


「さあな。じゃが今度生まれてくるときは、もっと多くの毛が頭に欲しいの。」


 そう老人が言って、二人はため息をつき、毛のなくなった頭を互いに見た。





「いかがでしたでしょうか今回のお話は、それではまた次回のお話でお会いしましょう。」


 と、老婆は、言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ