嫌われ者(実話物語)見えないものさし
「あの子って、いつも独りぼっちだよね」
「わかるわかる!」
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中学生になって2年経った。
私は平石 霰と言います。
不思議な友達がいっぱい居ます。
消えちゃった友達も居ます。
私の友達は、
「一般」、「普通」と呼ばれる人に
「嫌われ者」と名付けられた人です。
不思議な事に、
人は「見えないものさし」と言う道具を
普段から携帯しています。
「ものさし」と言う道具は、
見えないものさし。と、見えるものさし。があるそうです
見えるものさしとは、物の長さや高さ等を確かめたり
紙を折る、破る時に使います。
では見えないものさしとは?
それは使い方によって凶器になり、
誰かを傷つけて、自分を傷つけます。
では見えないものさしを使ってみましょう。
今、貴方の目の前には60点のテストが置いてあります。
それが貴方の成績です。
後ろを見ると、そこには2人いました。
1人は97点のテストを持っています
1人は32点のテストを持っています
さて、それを見た瞬間
貴方はきっと見えないものさしを使っています。
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「勉強できないし、誰とも話さないし」
「しかも不細工だよね。ニキビだらけで気色悪い」
「うわ、こっち見た」
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見えないものさしとは、
「あいつよりマシ」「あの人凄い」
と、人を「はかる」道具です。
このものさしを、いつの間にか使っていて、
そして「あいつよりマシ」の方が多い人は
「一般」の人です。
「あの人凄い」の方しか考えられない人は
もしかして学生の時に
「嫌われ者」だったのではないでしょうか?
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「名前なんて言うの?」
「・・・丸山芽衣」
「そっか。私は平石霰」
「芽衣も嫌われ者?」
「・・・?」
「・・・うん。嫌われ者」
「ふうん」
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見えないものさしは格差を作ります、
それと同時に友達も作ります。
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「今日は楽しかったね!また行こうよ」
「うん」
「・・・」
「あのさ、私ね、そろそろヤバイと思うんだ」
「・・・そうなんだ。」
「ねぇ、大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ。明日かも知れないって思うと怖くなる」
「そんなこと言わないでよ」
「うん、そうだね」
「でもやっぱり、明日か明後日くらいには」
「深刻な状態になってログインできないかも」
「そっか。」
「1度しか会ったことないのに、なんか悲しいね」
「そうだね。もう寝る時間だから。」
「ばいばい」
「うん、ばいばい」
「もうログインできないって本当なのかな。」
「・・・」
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私はインターネット上で小学生の友達を作りましたが、
その子は病気で亡くなりました。
今は、その子の姉と仲良しです
見えないものさしは
凶器ですが、出会いでもあると私は思います。
一生忘れないような友達を作れました。
∧_∧ =-
(´・ω・`) =- シュッ
と´_,ノヾ =-
(´ ヽ、\ =-
`―' \_) =-