表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

健全な短編集

少年少女時代の夢の話

作者: 海原 川崎

 私の名前は真名野まなの 佳奈かな恋する中学生。

 でも昨日の夜更かしでつい寝坊をしてしまったの…。

 「きゃー遅刻遅刻ぅ!!」口に食パンを咥える彼女は学校に向かって走っていた。

 ドタドタと走る彼女はいつもなら一時停止をする曲がり角でも動きを止めなかった。

 角を曲がった直後何か柔らかい感触で全身が包まれる。

 ゴムボールのような反発力により地面に尻をぶつけた彼女は思わず閉じていた目を開くと目の前にプリンが立っていた。

 洋菓子の一種であるあれである。スーパーで3つ入り100円ぐらいで買えるあれである。あの黄色い図体。上部の長さの方が少ない円錐の形をして、頭には茶色いカラメルソースが髪の毛の様に乗っかっているあれである。

 あれが一軒家ほどの大きさをして私の通学路を封じているのだ。

 …これは神様が私に与えた試練!?そうだ!そうに違いないわ!!これを食べてトンネルの様な穴を開けて学校に行けって言っているのね神様!!

 こうして彼女は食パンを急いで食べるとプリンを食べ始める。糖分摂取糖分摂取。食べる食べるプリンを食べる。


 口の中に広がるプリンの甘さは私の脳内に分泌し思考能力を低下させてくれる気がする。

 美味しい!地面に当たっているとか蟻が集っていそうとか考えてそうだけどこれは神様がくれた物だからそんな事は一切無いよ!!

 美味しい!!

 でも疲れてきたな…。

 中間の位置まで到達した彼女は一旦口を休めた。

 だが動きを止めた途端頭上のプリンが彼女を踏み潰してしまった。

 プリンに飲み込まれるような形になった彼女の周りには空気が無くなり酸素不足でそのまま息絶えた。


 「ねぇ、佳奈ちゃん。大きいプリン食べたいって夢どうなったの?」見た目で7歳から8歳と判断できる男の子が女の子に話しかけた。

 「その話はもう止めて…。」女の子は昨日見た夢を思い出し顔を真っ青にした。

幼少時の夢ってなんでしょうね?大体ろくでもない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ