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2015年に発生したグレナダ脳炎により、人類は滅亡の道をたどることになる。


グレナダ脳炎は、カリブ海に浮かぶ島国グレナダで最初に感染者が発生した感染率・致死率共に非常に高いウィルス性の感染症である。

潜伏期間が1年と非常に長く、交通インフラが発達した現代において、その発生が知らされる以前にグレナダ脳炎は世界中に拡散した。


2015年を頭にバタバタと犠牲者が出るという事態になり、新たな新型ウイルスが発生したことが世界中に知らされる。

初年の死者は赤十字社統計で約2万人。


2016年、世界保健機関、WHOは2万人を死に至らしめたウイルスの発生を重く見、直ちにこのウイルスの解析を開始。

その結果、既存のウイルスとは全く違う未知の、人類が初めて目にする型のウイルスであることが確認された。

この年の死者数は約1億人と言われている。


2017年、ようやくこの新型ウイルスにグレナダ脳炎という名前がつく。発生場所がグレナダであることが特定されたのだ。

しかしその他には、この病は人間にのみ発症するという程度の発見しかない。

この年の死者数は3億を突破したといわれており、国によってはその機能がほぼ停止するという事態が発生している。


2018年、仮のワクチンが開発される。

しかしこれはとても高価なもので先進国がこれを独占するという事態が発生。これを知った後進国内の不満が膨らみ、あちこちで紛争が起こった。

しかし後に調べられたところ、実際にはこのワクチンはほとんど効果はなかったといわれる。

この年の死者は5億人。


2019年、ウイルスが突然変異を起こしたとされる。

変異したウイルスが猛威を振るい、人々は恐慌状態に陥る。

大国を抜いてほとんどの国が機能を停止したとされる。

死者の統計もなく、あらゆる場所に放置された遺体が転がっており疫病も発生している。


2020年、混乱続く。

すでにWHOもその機能を停止。あらゆる病院・薬局などは暴徒によって蹂躙され尽くす。またワクチンを隠しもっていると疑われた政府関係者や裕福な暮らしをしていたものたちも暴徒によって襲撃される。また某国が長年敵対していた国に対し核を使った、軍事衛星から某国に対し攻撃が行われた、某研究所より生物兵器が盗み出され都市部に巻かれた…などとの噂が流れるが審議を確かめる術をすでに残された人々は失っている。

統計なし。


これ以降、人々は急激に数を減らし、規模を縮小させていく。

水・電気・情報インフラはほぼ停止。都市部には残された遺体から発生した疫病等により重度の汚染状態に置かれる。

残された数少ない人々は、農村部へと移り住む。

またこの頃から少しずつ人類が抱えてこんでいたあらゆる毒物が自然界に放たれ生物に多大な影響を及ぼしはじめている。


そして現在2030年

人類の数はかつての1/60以下まで低下。

ようやく下げ止まりつつあると考えられている。

都市部には大量の備蓄食料が残されてはいたが、すでに都市は人のものではなく、残された数少ない人々は近づくことすら出来ない状態に置かれている。

人々はすでに文化的な生活のほとんどを失っており、自給自足を余儀なくされている。

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