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ひまわり畑で金持ち少年と出会いました

本当は短編のつもりでしたが、長くなってしまったので、連載にしました。

5話もいかず終わると思います。


夏休みの話です。


なんかありきたりっぽい話になりました。すみません


結構ノリでかいたので描写とか雑です

「あー今年の夏も終わっちゃうなー」

 

 たくさんのひまわりがさんさんと咲いているのを見ながらポツリとつぶやく。


 ここは私の家の近くのひまわり畑だ。毎年8月になるとここがほぼひまわりで埋め尽くされる。

 私は別に動物とか花とか好きじゃないけど、このひまわり畑だけは大好きで、小学生のころに越してきて以来、中学1年になった今でも毎年夏休みになるとここに来て一人でボーっとしたりしている。


 私が住んでいるこの町は、別に都会じゃないけど、家も結構建っていて、そこそこ自然にあふれている。

 電車を30分ほど乗り継げば、まあ都会っぽいとこにいけるので、私は結構この土地を気に入っている。


 まあそんで今日も例のごとく1人でやってきて、木陰で寝転がりながらひまわりを見ていた。


 …やっべ私なんかメッチャ悲しい子じゃね?

 いや、あの、別に友達がいないわけじゃないんで。孤立とかしてないんで。

 まあどうでもいいことなのだけど。


「やべぇ宿題やってねぇー」

 

 またも1人でつぶやく。

 …私基本独り言多いけど気にしないでください。

 

 ていうかマジでやばい。

 夏休みは気付けばあと10日。宿題は真っ白。そしてやる気が全く起こらない。

 …いや、みんなそんなもんだよね。

 宿題7月中に終わらせる奴とかぜってぇいねえよな。いたら尊敬します。


 ガサガサッ


「!?」

 

 突然ひまわり畑の方から音がした。

 そのガサガサという音はだんだんこちらに近づいてくる。

 

 何? 野良犬? 野良猫?

 私動物苦手なんだよ~。


 よし、逃げよう。


 立ち上がりかけたとき、背が高いひまわりの中からピョコっと小さいものが飛び出してきた。


「っつぅ~! やっとぬけられたのだ。なんなんだこのじゃまなひまわりは!」


「…子供?」

 驚いて身構えたが、そこにいたのは泥だらけの小学校低学年ぐらいの男の子だった。

 ふっと肩から力が抜ける。

「…む?」

 あちらも私に気付いたらしく、てこてことこっちに近づいてきた。

 そして仁王立ちをして偉そうに胸をそらしながら言った。

「おまえはだれだ?」


 …はあ? なんだこのやけに偉そうな態度は。

 実は子供もそんなに好きではない私はイラッときてそっけない対応をした。

「そっちこそ誰?」


「ふん、おれか? おれはな、城崎いずむだ!」

 クソガキが自慢げに言った。


 ん? 城崎? なんか聞いたことあるな…。

「もしかして…あのメッチャ金持ちの城崎グループ?」

「そうだ。おれのお父様はそこのシャチョーなのだ!」

「…マジか」


 さすがに絶句する。

 確かに汚れてて気付かなかったけどよく見てみると高そうな服を着ていた。

 金持ちってのは嘘じゃないようだ。


「ていうかお前、さっきからエラそうだぞ! おれはしょうらい城崎グループをつぐえらい人間なんだからけいごをつかえ」

 うざっ。えらそうなのはお前だろ。ガキのくせにぃ…!


「はっ! 将来社長になるのか知らないけど、私には関係ない事だし。むしろ私の方が年上なんだからお前が敬語を使え、クソガキ」


「なっ…!?」

 そんなことを言われたのは初めてだったのだろう。私がギロリとにらんだのもあって、驚きとおびえで城崎いずむは黙った。


 わーお。私おっとなっげなーい。

 まっいいけど。


「で、その金持ちの坊ちゃんが何でここに?」

 私に話しかけられていずむ(でいいや)は一瞬びくっとしたが、すぐにさっきの調子に戻って話し始めた。


「うむ。このひまわり畑の向こうに屋敷があるのだが、そこからぬけだしてきたのだ」


「はあ!? マジか。ていうか屋敷あったんだ」

「ああ、ここのひまわり畑も敷地内だぞ」

「!?」

 

 な、なんだってーーーーー!?

 てことは私不法侵入じゃん! 

 うわー、今まで見つからなくてよかった。金持ちこえーもん!


「て、てかなんで家でを?」

「だってあんな毎日ベンキョーやガッキのレッスンとかやらされてつまんないんだもん」


 おおう。金持ちっぽい発言でましたっ!

 うん、やっぱりお金持ちも大変なんだなー。一般人でよかった。 


「ふむ。まあつまり家出してきたんだね」

「そうだ。…いまごろメシツカイたちがさがしまわっているだろうな」

「かわいそうに…(召使いが)。親は?」


「お父サマもお母サマも仕事なのだ。いつも夜中にしかかえってこない」


 いずむはムスッとした表情でそういった。


 はっはーん。なんだこいつ、ただたんにさみしかっただけなんじゃねーの。

 やっぱお子チャマだなー。


「…ふーん、じゃあさ」

 私はニヤリと悪そうに笑った。


「今日のことを誰にも話さないって言うんなら、一日楽しいところに連れてってあげようか?」


「はあ?」

「うーん、まあつまりは1日限り誘拐してあげるってこと」

「ゆうかい!? みのしろきんをようきゅーするつもりか!?」

「ちゃうちゃう。だからさぁ」


「今日一日私がきみをつまらない世界から連れ出したげるよ」



ありがとうございました


夏休み中には絶対かきあげたいです!

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