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マイホームが出来るまで・・・(7)

本作品はあくまでフィクションであり、実在の人物、団体、企業、運送業者、賃貸アパートとは何も関係がございません。


 親子3人アパート住まいの引っ越し荷物ってどれくらいでしょう?


 AIさんは- ダンボール30~50箱程度で、2トンロングトラックが必要と回答しますが、我が家の場合、一軒家に住んでいた時の荷物がほぼ同じ広さのアパートに運び込まれたため、その倍近くありました。掛かった費用も20万越えです。


 本当でしたら引っ越し業者さんを選り好みして決定したかったのですが、年末の慌ただしい時期と重なったので某大手の引っ越し業者にお願いすることになりました。

 引っ越し業者さんもピンキリです。

 宅配便との混載込みでディスカウントする業者だったり、引っ越し荷物と重機の搬送との区別がついていないような力持ちが集う業者だったり、30℃を超えるカンカン照りの屋外に荷物を放置するようないい加減な業者だったり……。

 その様な業者の事務所では、とある言葉が囁かれているそうです。

 『いざとなったら保険がきく』

 これは噂ではなく、とある運送会社に勤めるごく親しい知り合いから聞いた言葉です。


 やはり大手は大手として安心感があります。

 安いのには安いなりの理由があります。

 私としてもあおり運転をするような運送業者には頼みたくありません。


 こうして車で15分しか離れていない近場ではありましたが、無事に荷物の搬送が終わりました。


 ◇◇◇◇◇


 アパートの引き払いはそれはそれで一苦労です。

 もしも原状復帰を求められたら、敷金どころではないかも知れません。

 うちの場合、襖がビリビリに破れておりました。

 犯人は生まれたばかりの息子です。

 その上、壁にぽっかりと穴が開いてしまっておりました。

 12mm厚の薄い石膏ボードなのでヤワだったのでしょう。

 こちらの犯人は奥さんです。

 そしてあちこちに引っかき傷がありました。

 こちらの犯人は猫です。


 そこで手先の器用な私が荷物を引き払った部屋に残って、原状復帰することにしました。

 穴の空いた壁の修復そのものはさほど大変ではありません。

 壁紙を剥がして、穴の周りを綺麗に四角く切り取ります。

 そして同じ大きさ、同じ厚みの石膏ボードで塞ぐのです、

 裏に木をあてて、ネジ止めすれば簡単に固定できます。

 そしてパテで隙間を埋めて、完全に平らにすれば完成です。


 しかし大変なのはそこから。

 同じ柄の壁紙があれば問題ありませんが、無い場合は壁紙を全とっかえになります。

 そして残念なことに全取っ替えになりました。

 ホムセンで柄が一番似ていて裏を水で濡らせば接着する糊付きの壁紙を買いました。

 専用のヘラも買いました。

 この作業で一番重要なのは養生です。

 部屋を汚さないように窓枠、長押なげし、床一面を保護します。

 あとはひたすら貼るだけ。

 重なり部分を切り取るカッターを惜しげも無くパキパキと折って、切れ味を最新の状態にします。

 本職には敵わないでしょうが、それなりの出来です。


 猫の爪の跡は、パテで埋めます。

 床材とほぼ同じのパテを、電気こてを当てて真っ平らになるように埋めていきます。

 非常に根気が必要な作業です。

 パテは複数の色を混ぜ合わせて作る事が出来るので、仕上がりは完璧です。

 最後に床用ワックスでピカピカに仕上げます。

 光沢があれば綺麗だと錯覚します。


 襖は諦めました。

 襖を解体して張り直せば良いのですが、上手に解体出来なかったので、本職任せた方が良いと判断しました。


 検査当日、家主さんらしき人が破れた襖を見て苦笑いしている以外、特に問題なく終わる事ができました。


 いよいよ入居です。

これらの補修作業は素人がぶっつけ本番でやるのはあまりお勧めしません。

家業が美装業だったり、某芸能人のようなDIYの知識と経験が豊富な方にお任せするか、素直に諦めるのがよろしいかと思います。

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