マイホームが出来るまで・・・(3)
住宅展示場に来て、何件か見廻ってみました。
【某有名住宅メーカー①の場合】
とある有名住宅メーカーさんでは、妙に警戒されて、マトモな話が出来ませんでした。
構造材に使われる接着剤の材質を聞いたのが拙かったのでしょうか?
競合メーカーのスパイと間違われたみたいです。
子供のためにシックハウス症候群の原因となりそうな材質が使われていないのかを聞いただけなのに……。
【某有名住宅メーカー②の場合】
もう一つ、これまた有名な住宅メーカーさんに話を聞きました。
しかしそこは地雷でした。
メーカーさんではなく、担当者がです。
車を買う時もそうですが、住宅展示場で一番最初に話し掛けた人が、家が完成するまでの担当となるみたいです。
後日、その担当者は指定業者である不動産の方を連れて、話をしに来ました。
予算を告げると、予算から家の標準価格を差し引いた土地の値段を算出して、その土地の値段から住む場所を勝手に指定してきたのでした。
今住んでいる場所から、車で一時間近く離れた全く見知らぬ土地です。
つまりは『ウチで家を建てるんなら、この程度の(価格の)土地にしか住めねえよ』と言っているのと同義ですね。
家を建てるって何でしょう?
家(箱)に住むため?
それともその土地に住むため?
その後、担当者さんからはしつこい勧誘やポストインや電話がありましたが、完全に無視を決め込みました。
本当に良い勉強になったと思います。
【地域に根付いた工務店】
お財布に優しい工務店さん。
モデルハウスも住宅展示場ではなく住宅街の中にありました。
子供が広いリビングではしゃいでいる姿を見ると、やはり一軒家は良いなと思います。
それにしても最新住宅事情に触れると、私の知っている知識が如何に古かったかを思い知らされます。
最新キッチンの利便性は言うに及ばず。
ユニットバスは快適空間であり、自宅をエステハウスにでもするつもりなのかとツッコミを入れたくなります。
マイクロバブル? ナノバブル?
バブルが弾けると大変なんだよ!?
氷河期が来るんだよ。
もっとも家具を置いた生活感を演出したモデルハウスは如何にも快適な空間を演出しておりますが、一説によりますと置いてある家具もどきは一回り小さくなっていて、狭い部屋を広く魅せる効果を狙っているのだとか?
◇◇◇◇◇
工務店探しに目途が立ちますと次は土地探し。
地元で長く不動産業を営んでいる業者さんの協力を得て、探します。
土地探しとはつまり今後の人生を過ごす場の選択。
決して家を建てた余りの予算で選ぶものではありません。
私達が住んていたアパートは、市の中心から少し離れた長閑な場所です。
仕事もありますし、今住んでいる場所からはあまり離れたくありませんでした。
これ以上の田舎も嫌ですが、これ以上中心に行くには予算が足りないでしょう。
すると購入する坪数を削るか?
悩ましい選択を迫られます。
言うまでもなく家探しと収入は切っても切れない関係にあります。
一般的には年収の5~7倍というのが土地家屋を買う価格の目安と言われているそうです。
ちなみに私はしがない技術職です。
自分で言うのも何ですが、何かと起用なので、職場では何かと重宝されます。
きっと幼少の時代から図工も技術科も、ついでに理科と数学も得意だったのがよかったのでしょう。
苦手なのは人付き合いだけです。
人付き合いの苦手な私がまさかあんなことに巻き込まれるとは……