マイホームが出来るまで・・・(2)
ゆるゆると続けたいと思っています。
深く設定を考える必要がないので、気軽に書いていくつもりです。
そんなこんなで一軒家暮らしを楽しんだ私も結婚することになり、初めてのアパート暮らしを始めました。
結婚すると会社から家賃補助というものが半額、最大4万円でます。
となりますと、必然的に家賃八万円のアパートになります。
特に都会ではない地域の物件なら、月八万円あれば十分だと思っていたのですが……。
自分一人でしたら、気に入らなければ次から次へと引っ越しできますが、家にいる時間が長い奥さんにとって住環境は死活問題です。
しかしながら、案の定と申しますか、隣人トラブルを抱える事になりました。
隣人トラブルのないアパートなんてこの世に存在しないのではないのではないでしょうか?(結局はどっちだ?)
1階の角部屋に住んだのですが、真上の住人は夜中の十二時に掃除機を掛けるのがルーチンワークみたいで、かなり響きます。
アパートの指定の駐車場では、隣の車がぴったりと幅寄せして停めるのでドアが開けられません。
周辺に野良猫が多くて、思わず一匹を飼う事になりました。
被害は甚大です。
去勢費用、猫ゲージ、トイレ、猫砂、おもちゃ、eta.
本当に手痛い出費でした。
そして家賃補助には期限があり、何時までも甘い汁は吸わせてくれません。
家賃補助が打ち切りになる時期と、子供が生まれ、アパートでの生活に行き詰まりを感じていた時期とが重なりました。
奥さんのため、子供のため、そして猫のため。
私は初めて『自分の持ち家』という物を意識するようになりました。
ただし私自身のため……は除かれました。
我が家のヒエラルキーは、奥さん>子供>士農工商>犬猫>私、なのです。
◇◇◇◇◇
家を買おうと思い立った時、前述の理由からマンションは選択肢にありませんでした。
となりますと選択肢は主に三つです。
注文住宅か、建売住宅か、中古物件か。
根っからの貧乏性の私には注文住宅がとてつもなく高い壁に見えておりました。
しかし奥さんは建売住宅には難色を示しました。
実家が住宅の工事関係者であるため、その内実を知っているからです。
言葉を飾らずに言えば、建売住宅とは”張りぼて”なのだそうです。
ホムセンで売っているカラーボックスの様な代物。
あるいは住宅メーカーの都合で設計され、住宅メーカーの都合で建てられ、住宅メーカーの都合で売られる量産品。
そんな扱いだと言っておりました。
実際の住宅メーカーがどうなのかは分かりません。
しかしどうやら奥さんの実家との付き合いのある住宅メーカーは少々ブラックなところがあるみたいで、強引な値引きは当たり前で、夜中の2時に発注のFAXが届くことが日常茶飯事だと言ってました。
きっと日本と時差のある国からFAXをしていたのだろうと私は思いましたが、敢えて反論はしませんでした。
そうなりますと中古物件か注文住宅の2拓です。。
私は何方でも良いのですが、とりあえず練習代わりとして住宅展示場へと足を運びました。
私はDIY好きでありながら、最新の住宅事情に関する知識を持ち合わせていなかったのです。
ちなみに拙作『悪役令姫・かぐや姫』(ローファンタジー・長編)は最終回を迎えました。
もし宜しければ御覧下さい。