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4話 スキル解放

「ドラゴン…!?しかも闇系統…、火属性も持っている、ということは『獄炎の黒竜(インフェルノドラゴン)』。非常に厄介ね。カノン、あなたはあそこの残ってるテントで待機してた方がいいわ。危険すぎる、私でも勝てるかわからないぐらい。でも行ってくる」


リヴェナでも勝てるかわからないらしい。相当強いモンスターだ。やばい、と思っていたらこっちにも黒い吐息(ダークブレス)が飛んできた。早く逃げないと。テントへ急いだ。

_______________________________

(リヴェナside)


リヴェナはカナートを助けに行った。


「リヴェナ参上!カナート、任せて!一応これ飲んどいて。私のお手製回復薬よ」


とカナートにポーションを渡す。カナートがそれを一気にあおる。


「はあ、生き返るな。さすがリヴェナだ。だが遅いぞ。仲間には逃げるよう言っといた。ウィルだけは聞かずに頑張っているが。もっと早く来れば…いや、こいつは桁違いに強い。弱点の関節を攻撃してもなかなかダメージが通らん。せめてこの鱗の一部を破壊できればいいのだが…」


「聖属性が弱点だと思うから…『光封殺拳(ひかりのふうさつけん)』!!」


と唱えると拳が光る。それで殴ると鱗が少し割れた。でも…


「嘘だろ、即時再生か!やはりとんでもないスキルを持っているな…」


「え?私の最大攻撃よ。しかも私の攻撃は弱点になるはずなのに全くダメージが入ってない。こうなると私にも対抗できる技はないわね。まあひたすら『タウンティング』で避けまくれば時間稼ぎにはなるけど…」


そう、いつかはHPかMPが尽きてしまう。2人がため息をつく…暇もなくドラゴンが攻撃してくる。2人はそれを避ける。戦況は最悪だった。

_______________________________

(カノンside)


一方カノンは、


「危ない危ない、一応逃げることができたからよかった。でもカナートとリヴェナは大丈夫かな…」


近くにあったジュースを飲んで心を落ち着かせる。結構美味しいからもう一杯飲んでしまった。他にもクッキーみたいなお菓子があったのでちょっとだけつまむ。心臓のドキドキが減ってきた…あれ?なぜかレベルアップの演出が。さらに身体中に力がみなぎってきた。全身がむずむずする。寝たいのに寝れない時のような感じだ。


「あ、カノンさん。いたんですか。」


あの学者風の人が入ってきた。おそらく退却してきたのだろう。それにしてもここが窮屈に感じる。外に出たい、いや、出ないと。


「え、ちょっと待ってください、ステータスおかし…」


「もう我慢できない、行っちゃえ!」


思わず外に出ていった。すぐにドラゴンが見えた。カナートとリヴェナが攻撃を必死にかわしているのが見える。


「私もちょっとだけ援護します!くらえ、『一閃』!!!」


「え、カノン?今ここめっちゃ危ないから帰っ…」


と最大の力を出して技を放つ。ドラゴンの膝にヒット。するとドラゴンがギャーッと悲鳴のような凄まじい咆哮を放つ。結構なダメージが入ったらしい。よし、もう一発!


「『一閃』!!」


すると鱗がパリンと割れて落ちた。中から赤色の皮膚が見える。


「え!?カノン、一体どうやったの?私でも破壊できなかった鱗を破壊するなんて…そういえばカノンジュース飲んだ?」


「え、はい、2つとも飲んじゃいましたけど?」


「やはりね」


とリヴェナがニヤリと笑みを浮かべる。イタズラを仕掛けて成功した時の目をしている。


「それってどういう…」


「あとで説明するわ。今はドラゴンを倒しましょう。カナート、破壊された部分を狙って集中攻撃!」


といってドラゴンに猛攻撃を加える。ドラゴンが必死に抵抗しているがそうすればするほどスキが増える。だんだんHPが削れてきた。よし!勝てる!というわけでさらに追撃する。


「『一閃』!!」


カナートも両手剣をぶん回し、リヴェナも魔法をまとったガントレットで追撃する。


何発か技を放ったところで大きな音を立ててドラゴンが倒れる。討伐完了だ!


「カノン、めっちゃ助かった。私たちだけでは終わってたと思う。改めて感謝」


「おう、その通りだ。カノンが来てくれなければ大怪我は避けられなかったと思う」


めっちゃ感謝された。さらに、


「貢献度分析完了。カノン、レベル36にレベルアップ。スキル『波動』、『3連撃』、『武士道』を獲得」


めっちゃレベルアップした。さらに新しいスキルが生えた。

_______________________________


そういえばリヴェナが何か言っていたような…


「リヴェナ、さっき何か説明しかけてたけど…」


「あ、そうそう、あなたが飲んだジュース、実は強化薬の実験してみようと思ったの。黄色いのが経験値ポーションで赤いのが強化ポーションなんだけど」


どうやらポーションだったらしい、しかも私を実験隊にしようとしていたっぽい。まあそれはあとで問い詰めるとして…


「それで妙に体がむずむずしたりこう技の威力が上がったんですね」


「いや、それにしては異常なほどに威力が高いの。経験値薬はあなたならレベルを3ぐらい上げる、強化薬は攻撃力を1.5倍にするっていう効果なんだけど…あの時少し鑑定したらあなたレベル23、さらに攻撃力が9倍になってたわ。絶対おかしいわよ」


異常なまでに強くなっていた。自分にも心当たりがないんだけど…でもこれを引き起こす要因といったらあれしか思いつかない。


「もしかして、リミテッドスキル?」


「かもしれない。ちょっと待って…」


とリヴェナが私を全力で見つめる。すると何かわかったような顔をした。


「なるほど、どうやらあなたは食べ物や飲み物を何かの条件で食べるとその効果が6倍になるというリミテッドスキルを持ってるらしいわ。相当強いわよそれ。まさに反則級」


想像以上にすごいやつだった。でも発動条件がわからないっていうのが引っかかる。


「発動条件がわからないっていうのがちょっと…でも強いのは分かりました」


「あなたの冒険者としての目標はそれを解明することになるかもね」


そうだ。レベルが上がったら詳細がわかるかもしれない。だからこそこの世界で強くなる。それが私の目標となるだろう。


「となったらやることは一つ、王都に行くことよ!」

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