1章 100-1:始まり
とりあえず、仕事の休憩時間でうち込んでます。
指がつかれます。
※〔この作品は過激な描写を含みます。ご注意ください。〕※
なにか、遠くに見える燃えているなにか。 その中に一人少女がいる。なにかすごく語りかけてくると急に鼻先まで近づいてきて何かを言ってくる。指差す方向、真上には緑と紫の光を放つ雲か何か。そして、目をはなしていたら少女は離れたところいる。 灰色のワンピースの白毛の娘。こっちに手を伸ばしているが、その手を取ったのかわからない。
最近、こんな変な夢を見る。すっごい汗かいて見るような緊張してないんだけどな…
家のカーテンを開けると、いつもと変わらない風景だ。上を見れば茶色、下も茶色。真ん前には白い壁と、透明感のある青白い城みたいな建物と天井につながるエレベーターだけ、あとは何にもないただの閉鎖的な空間だよ。
今からざっと300年前くらいに、国の大きな子供達が大喧嘩したんだと。そしたら、地上?にな~んにもなくなって、人が住めないところまでやっちまったんだとさ。それで仕方なくみんなで地下にピクニック。少しの間ここでなんとかしましょうかってお気楽にいたら、二度と戻れないところまでやっちまったからここに皆居る訳よ。
国の大きな子供ってどうゆうことって?
頭よ頭。トップていうんだっけか?そのトップ達が大喧嘩した理由が…〔言った、言わない〕とか〔やった、やらない〕なんだぜ?
子供しかそんな喧嘩しないだろうよ?今の俺の周りじゃそんな喧嘩は子供しかしてないぜ?
とまぁ、こんな感じで世界中どこ探しても地上って呼ばれる外の世界にはだ〜れも居やしない訳よ。
そこでできたのが、コロニーって呼ばれてる地下都市って物でさ。ココのコロニーの名前はノーア。俺がいるのはアウターって街。一般平民がのほほんと住んでる街で、白い壁の向こう側がセンタールって街。一握りの人間が何不自由なく暮らせるところで、坊っちゃんや嬢ちゃんみたいなのが居るところよ。
学校とか、病院とかも全部向こうにしかないから…あとは言わんでもわかるだろ?
ビー、ビー、ビー
枕元の目覚ましが嫌な時間をお知らせしてきた。
ここからはこのアウターでの金稼ぎ、つまりは仕事をしないといけない時間なのさ。下は10歳から上は上限なし、動けるやつは皆行く。性別や年齢は関係なく差別なくできる点については良いところと認めるが、それ以外はクソみてぇなもんだ。
決まった時間に起床し、アウター外縁の縦穴鉱山に皆働きに行く。ここでは主に鉱物資源と水脈、その他に熱源もお宝になる。要はセンタールの生活維持のためにエネルギーや物資を供給するためにほぼ強制労働してるのさ。だってこれ以外に仕事ないもん。
そしてここで小さな喧嘩がはじまるのよ。俺のだ私のだって物の取り合いや足の引っ張り合い。
それ見てりゃ子供も真似しなくとも自然に似るだろさ。そんな中で俺はというと、いつもなんにも喧嘩しないし。しっかり稼いで帰る。単価は安いけど、皆が雑に砕いた石と鉱物の欠片を拾い集めて売るのさ。何往復としなきゃいけないが、無駄に動かなくて住む。それに鉱脈がないときに必死こいたところでなんにもなんないしな。
それにだ、俺には食いっぱぐれない保証がある。
今日の縦穴鉱山労働をいつものように早めに切り上げ家に戻る。そこそこの稼ぎになってニヤニヤしながら家の前に着く。
『おう、帰ったか』
出迎えたのは、父のダンである。
ダンは、実の父親ではない。
15年前、ノーアで発生した飢餓による暴動が発生。ノーアを含む4つのコロニーでほぼ同時に発生した大暴動であったが、この4つのコロニーをまとめるラシアル中央政府の都市ラルアから派遣された軍と衝突、多大な被害を出したものの鎮圧された。その暴動の最中に避難しようと道を歩いていたところ、揺り籠に入れられ放置されていた赤子、シファを拾う。暴動後はアウターで農園を営んでおり、ノーアの食料のおよそ20%を生産する。
ノーアの食料は70%が同じラシアル統治下のコロニー、ウェンからの輸入に頼っており、敷地や水に余力がないことからセンタールから一目置かれる専門職、このコロニーの要である。
そのダンに拾われ、育てられた鉱山帰りの18歳の青年が、シファである。
「今日はだいぶ稼げたぜ!これで農園の柵と水撒きの機械なおせるんじゃないの?」
『…まぁなんとかなるくらいだろう。』
『「……飯にするか。」』
…なんという会話だろうか。これでも15年居る間柄。この後殆ど話さずそのまま寝て、明日また同じことの繰り返し。こんなこと信じられるか?
他の日はちがうんじゃあないの?って思ったそこのあなた!…甘い。ダンという男を舐めてはいけない。
ある日、俺は鉱山に行かなかったときのこと。
『…暇か?』「うん。暇だ。」『…水撒き手伝え。』「おけ。」
はいっ!いかがですか?この後の会話…一切ございません!
またある日、鉱山労働が大変だった時。
『おかえり。』「ただいまもどりましたよ〜。疲れましたっ!」『…風呂入ってゆっくり休め。…じゃっ。』「…終わりっ?!」
皆様おわかりいただけますか?我が父のこの口数の少なさ!とうとう私も同じようになってきていますので、すごい危機感があります!
でも、それなりに優しいところとかもあるんですよ。遅くなってもちゃんと帰ったか見るまで起きてるし、ご飯も作ってくれる。愛されてる…のかな?って思ってます。
ビー、ビー、ビー。
本日もやってまいりました、起床の時間。
いつもより外が騒がしい。何か壁のほうから放送がながれている。
〔…あー、繰り返す。本日2時半頃からノーアのセンタールにて星界の使者様が行方不明となっている。誘拐の疑いがアウター諸君にかけられている。今すぐに引き渡しと自首するように命じる。尚、本日正午までに命令に従わない場合は、アウター諸君全員に罰則を与える。以上だ!〕
…はぁっ?!お前らの不祥事で起きたことを俺等に…。
…ったくよぉ。あのひげ野郎ろくでもねぇことしかしないぜ。巻き込まれるのもめんどくせぇし、正午前に鉱山はいるかぁ…今日休もうと思ったのによぉ…。アウターって呼ぶなよなアホ共め。
今に始まったことではない。何かと問題が起こるとアウター諸君と言ってアウターに澄む住民のせいにしてことを治める常とう手段。アウターの住民はセンタールよりも下という意識が根強い為かよく見下され、差別を受けている。このコロニーの最高管理者、シファ曰くひげ野郎こと、パウロウが主な原因である。
前任の最高管理者はコロニー平等主義の元、政策をあれこれやってきたもののセンタールの生活維持が困難になり、センタール住民からの圧力に負け半強制労働制度を制定し、その制度が他のコロニーにも拡散したことで暴動が発生し責任を取らされる形で退任した。その後釜についたのがパウロウである。
パウロウはとにかくアウターが嫌いで、アウターを見下しておりセンタール第一主義者である。
あの身長は低いのに相手を見下すところどうにかならないもんかなぁ…
まぁ…無理だろうな。あいつ前々からそうだしな。とりあえず、鉱山に早いとこ逃げておこうっと。
「ダン?ちょっと鉱山に…」
…おや?いないとは珍しい。いつも朝顔を見たあとに仕事行くのに。…どっかいったんだろうさ。
いつもより足早に鉱山のエレベーターに向う。人の気配がしたので、物陰から覗くと同じことを考えた連中が何か検査をさせられている。
検査を担当しているのは、センタール近衛兵団達だった。本当に訓練しているのか疑わざるを得ないその体つきで、赤色の軍服を着ているからか動きにくそうにしている。
まるで達磨って置物みたいだぜ。あれで転がれば走るより早いかもな(笑)って感じだ。通れてるやつしかいないから大丈夫だな。
「おはようさんです!ご苦労様です!」
『お前、ダンのとこの息子か』
「はいっ!そうです!なにごとで?」
『お前朝の放送聞いとらんのか?使者様が行方不明なので、身分確認してから鉱山に向かわせるように命令されているのだ。』
「それなら、私は問題ないでしょう?」
『そうともいい切れん。お前みたいのが怪しいんだ。』
それなら、やる手は一つしかないよなぁ?
「しょうがないっすね~。今ここで全部脱いだらいいんすね。じゃあ、遠慮なくぅ〜」
『お、おいっ!やめや!やめや!わかったから!』
ほーれこんなもんだよ。「あざしたー!」
難なく…と言っていいのか微妙なところだが、鉱山に入ることに成功した。
今日も昨日と同じようにやってもいいのだが、今日はできるだけ長く時間を潰さなきゃいけない。
そこで持ってきたのはツルハシという道具だ。これは、アウター街って言ってアウターの商店が唯一並ぶところにある道具屋ガジェット工房で買ってきた物だ。
ガジェット工房の店主、ガジェットはアウターとセンタールの両方に道具を卸売してる。この爺さんは手足が義手と義足なのに他の人よりも力仕事が好きらしく、鉄製品から布製品等の店に並ぶものは大抵作り置きしてある。鍋なんか2日で50個作る。一人でだぜ?。超人なのは間違いない。
その超人の生み出したツルハシを持って鉱山の奥の方まで来たら…いつもより皆サボってやがる。
近くにいた男に話しかけてみるか…
「今日は皆やたらとサボってるけどどうしたんだ?」
『お前何にも知らないのか?あそこの張り紙読んだらわかるよ…』
エレベーターの入口に張り紙が1枚ある。すっごい長い分なので要約するとだ。
〔今日ここで取れた鉱物等の資源はセンタールに無償提供品として回収する、入ったからには必ず一つ資源となるものを差し出すように。〕
というものだった。そして最後の方にはひげ野郎の言葉として『奉仕できることに感謝、させてもらえるということ其の物に感謝せよ』だとさ。そんな事書かれちゃ誰も動きたくなくなるわな。
…やっぱあのクソひげ野郎嫌いだ。
とはいいながらも、最低一つは何か探し当てなきゃいけないが今日は拾えない訳で。そこらのいつもなら落ちてる鉱物の欠片だって他のやつが全て拾ってしまっている。そしてツルハシを持ってきたのが災いして他のやつがおこぼれを狙おうとこっちに視線を向けてくる、となればだ。やることはたった一つ。彼奴等が追ってこられないところでちょちょっと鉱物取ってくれば問題はない。
この鉱山にはいくつかの枝分かれしたトンネルが存在する。アリの巣のようにいくつかの部屋が存在する場所もあるが、それとは別にいくつか知る人ぞ知る小さな穴が空いている。そこを奥に進むと何があるのかわからない為大抵の人は近寄らない。大抵の人でないシファは、その殆どに入っていき何があるのかを確かめていた事がある。そこには大体熱源か熱源近くにしかない貴重な鉱石があったり、骨があるときもある。失敗すると同じ様になることも知ったうえで潜り採掘するのである。
足早に奥に進むとぞろぞろついてくるのが8人。右の曲がり角、足元に小さな穴がある。今日の目的地だ。直ぐに入ると追手は見失いあちこち探し出す。それを確認してからどんどんと奥の方に入っていく。この先には誰も到達していない小さな空間がある。そこにはいくつもの透明な水晶があり、そこを取り尽くせば今までの何倍もいい暮らしができるほど価値のある場所なのだ。今知る限り俺しかいけないのだ…そのはずだった。
穴の壁には小さい手形のようなものと、何か引きずったような跡が残っている。まだそんなに時間は経っていないので、奥に何者かがいる可能性が高いことを示している。自分以外に誰が…と考えながらその空間の入口に来てしまった。
いろいろ考えたが、この小さい穴を通れるやつは限られてくる。どうせ子供だろうから何か騒いだらその時は分前を折半っといこう。ここはとっとと結果を見たほうが早い。せーのっ!…
一歩踏み出して中を覗いたときに、誰が予想しただろうか。壁や天井、地面や水晶の至る所に人の姿が映り込んで話していて、しかもどこか主観的に見えるその動く絵は、老若男女問わず様々映し出している。その真ん中で白い服を着た薄紫色の髪の女がいる。シファが驚き固まっていると、その女がこっちに気がついた。
『だっ、誰っ?そこにいるのはっ!』
当然の反応、大声でこちらに話しかけてきている。驚いたのだろう。だが、ここではミステイクだ。周りの動く絵が突然なくなり、声が反響した振動で天井にある水晶という刃が彼女に向かって降下を開始した。
「馬鹿野郎っ!伏せろ!」といいながら走り出したシファ。
ここで彼女も気がついた。自分のミステイクについてその目でしっかりと結果を捉えている。顔にはその結果が引き起こすこの次の事象、自分がどうなるのかをはっきり瞬時に理解させてくる。目を閉じ、地面に踞るしかできずただ祈る。祈っていると…何も起らないし、少し暖かい気配?と何か液体が体に当たる。目を開けると地面が暗い、そして腕には赤い液体がいくつも付いている。それはどんどんと上から落ちてくる。これは…『おい。怪我してないだろうなぁ?』
声のした方に思い切り拳を突き出して距離を取る。地面で踞るのは…さっきの男?「何故近くにいた…?何故血だらけ…っ!。」
口に出てきた言葉で今の状況を理解した。この見ず知らずの男は、私のミスで私しか傷つかないのに身を挺して守り…己を傷つけてまで私を心配した?
「あなたっ!な『…頼むからこれ以上大きな声を出さないでくれ。』っ!」
…私は何故学ばないのだろうか。
これどうしよう…って感じで書いてます。
書きたいだけ書いておきますが。
ん~…どうしましょうね。




