それでも僕は吉田くんが好きなんです…
………。
「吉田くん、好きです!」
そう言った僕を見つめるのは、困り顔の吉田くん。
もしかして、聞こえなかったかな?
「吉田くん、好きです!!」
「聞こえとるわ! 二回も言うな!!」
吉田くんに僕の言葉が聞こえていたみたいで良かった。
「吉田くんが好きと言う言葉、聞こえてたんだね! 良かった!」
「もう…三回も言った…」
そう小さい声で呟いた吉田くんは、少し疲れている様子だった。
「ねぇ、吉田くん。 前から伝えようと思ってたんだ。あの…あの…」
「何なんだよっ!」
モジモジした僕の姿を見て、吉田くんが怪訝そうな顔で僕を見た。
「実は…吉田くんが好きです!」
「知っとるわっ!」
赤い顔で言う吉田くんを見て、僕は満足するのであった。
なぜ、高木くんは吉田くんの事が好きなのか…
そのお話も出来たらいいな。




