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順調ですが何か?

「あ、そこはね、この公式を使うんだよ。」

「あ、そうか、サンキュ!」


今日は、私の家で彼(御手洗くん)とお勉強です。

できたらいいなって思ってたことが次々と叶っていくのは嬉しいけどその分何かよくないことが起きそうでちょっと怖い。


「とこちゃん、おやつ持ってきたわよ。入ってもいい?」

「はーい、どうぞ。」


がちゃり、私の部屋に母がおやつを持って入ってきた。


「あ、どーも、お邪魔しております。」

「ウフフ、御手洗さん、お夕飯食べていってね。...じゃあ、後は若い人たちで...」


「ママ!お見合いじゃないんだから!」

「一度、言ってみたかったの。ウフフ。」


そう言うと母は私の部屋を出て行った。


「面白いお母さんだね。」

「...滅多に冗談なんか言わないんだけどね。滅茶苦茶、機嫌いいよ。多分、御手洗くんがいちごのホールケーキお土産に持ってきたからだと思う。」


「そうなんだ。」

「うん、ママ、いちご大好物だから。」


「...あの御燭寺さん、もうそろそろ名前で呼んでいいかな?」

「え?いいけど。じゃあ、私は剛くんて呼ぶね。」


「ああ!じゃあ、俺はところちゃんかな。...とこちゃん....とんちゃん!?」

「...とんちゃんはヤメて。」


「あはは、じゃあ、ところちゃんかな。」

「...別に呼び捨てでも構わないよ。」


「...ところ。」

「はい。」


「ところ。」

「...剛くん。」


「ところ。」

「...ツヨシ。」


「ところ。」

「つよし。」


私たちは何度も名前を呼びあいお互いを見つめあう。

...そして自然に唇を重ねた。


「...ハァ。」


一旦、呼吸をするため唇を離すがつよしくんが私の背中に手を回し強く抱きしめ、再び唇を重ねてきた。


「...ハァ。」


キスが終わりお互いを見つめあう。


「私、はじめてだったんだよ。...キスってすごく気持ちいいね。」

「俺は...はじめてじゃなくてごめん。」


「あはは、そんなの気にしなくていいよ。さ、勉強しよ?」

「うん、そうだな。」


自分で勉強しようと言ったものの先ほどのキスの印象が強くてまったく集中できない。

もっと...したい。

ふと剛くんのほうを見ると教科書の練習問題を凝視し必死にノートに書きこんでいた。

...そうだね、剛くんははじめてじゃないもんね。

私なんて剛くんの人生の歴史の中の一部の女性にすぎないもんね。

そんなふうに考えてたらなんだか気分が落ち込んできたので私も勉強に集中することにした。


「よし!できたぞ!」

「あ、すごい。」


「へへへ。御燭...ところと同じ大学に行きたいからね。頑張んないと。」

「そうだねー。あ、私、将来やりたいことできたよ!」


「お!なになに?」

「料理研究家か栄養士かコックさん。」


「ほぉ~。」

「お料理が好きだからそれに関わる仕事に就きたいなって思って。」


「うんうん、ところは料理、得意だもんな。」

「えへへ。」


「俺は...何がしたいのか未だに見つからないよ。今はキミのそばにいれたらいいかなって思ってるけど、男としてはこれじゃあ、ダメだよね。」

「私は嬉しいけど?」


「大学行って、卒業して入れる会社があったら普通にサラリーマンやるのかな。」

「夢がないー。」


「うっ!...仕方ないだろ、世の中そんなもんだ。俺の代わりにキミが夢をかなえろよ。俺もキミの夢の実現の為に協力するからさ。」

「ありがと。」


「あ!俺の夢、見つかった。」

「なに?」


「キミの夢が叶うことが俺の夢だ。」


ガバッ!


私はもう我慢できなくて剛くんに抱きついた。


「...好き。」

「...うん。」


「大好き!」

「俺も。」


「愛してる!」

「俺も!」


私たちは母が夕飯の準備ができたと呼びに来るまで抱き合っていた。

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