謎の声
「ふんふんふ~ん♪」
「あら、おはよう、ところちゃん、今日はご機嫌ですわね。」
「おはようマキナ様、まあね。あれ?ネヅっちは一緒じゃないの?」
「?昨日は怒ってらしたじゃありませんか。」
「あはは、昨日はごめんね。」
「?」
昨日は御手洗くんと話せて楽しかったなあ。←バカ
そうだ、今日も、お弁当おすそわけしたら食べてくれるかな。←彼の分まで作ってこい
お昼休みになったら御手洗くんのクラスに行ってみようかな。←ストーカーっぽい
「今日は朝からご機嫌なんだよな。ところ。バスの中でも佐藤の話ばかりでさ。」
「へぇ~、そうなんだあ。良かったじゃん。とこちゃん。」
「えへへー。良かった良かった。で、今日はお昼どうするの?」
「ああ、今日はところと一緒に食べるぜ!昨日はほんと悪かった!」
「あたしも彼との予定決まったからまたいつも通り一緒に食べよっ!」
「あ...そ、そうなんだ。」←露骨にがっかりした顔を見せるイヤな奴
「ん?ところ、どうしたん?」
「え!?なんでもないよ。あははは。」
人生思い通りに行かないものだ。←当たり前だ
「ふごーふごー。」
出たな!ふごふご仮面。
でも、今日の私はイライラしないよ!←ゲンキンな奴
私の背後からネヅっちが現れた。
「え?なんか、いつもと違う...」
後ろを振り返ると根津川くんの風貌がいつもと違っていた。
髪の毛はいつもだらしなく伸ばしていて制服はよれよれその制服の肩には白い粉が散りばめられていて不潔そのものだったのに。
髪の毛はウルフカットっぽくカットされていて制服はきちっとアイロンがけされており、もちろん制服の肩には白いものなどなかった。
「うわーーー!根津川くん、なんかかっこよくなったね!」
きょんちゃんが屈託のない笑顔でそう言った。←きょんちゃんそればっかやん
「わーっはっはっはw。」
根津川くんが勝ち誇ったように上半身をのけぞって笑い飛ばしている。
「オイ、まじかよ?いったいどうしたんだ?」
私やきょんちゃんや冴子はその変わり果てた根津川くんの姿を見てあっけにとられた。
「うほーっほっほっほw。わたくしの完璧なコーディネイトのたまものですわw。」
「うんうん、ありがとうマキナ。これが本当の俺の姿だw。わーーーーっはっはっはw。」
しかも髪の毛を切った根津川くんの顔ってよく見るとイケメンかもしれない...←後悔先に立たず
「これからはスーパーコーディーネイター北条と呼んでいただいても構いませんわーw。」
ほんとなんなんだこの人。
なんでなんでもできちゃうの?
持って生まれた人の才能ってのは本当に不公平だ。←努力しろ
「すごいね。マキナ様ってなんでもできるんだね。」
などと言おうものならまた高笑いがやかましくなるので私は何も言わないでいた。
「じゃあ、マキナこれ。前に言ってたチョコバーの新商品。」
「わw。嬉しいですわw。手に入れておいてくれてたのですね。」
「ああ、マキナのた・め・に・な。」
「ツヨシ様...。」
「マキナ...。」
2人は見つめあいそのまま顔面を近づけ...
「う!っ」
私は吐き気を催し顔面を手でおおってしまった。←失礼な奴
それを見かねた冴子が2人に対して言葉を発する。
「オイオイオイオイオイ!ここは教室だぞ!」
「あら、ヤキモチでございますか?」
「ばっ!誰がお前たちにヤキモチなんかやくか!自重しろっての!」
「あらあらまあまあ。女の嫉妬は醜いでございますわねーw。おーっほっほっほw。」
「くそがっ!...ん?ぶひゃひゃっひゃ!北条、なんだその腹は?またぽこんと出てんじゃねえかっ!w」
「あらあら、隠していたのに見つかってしまいましたわね。」
「いいもの食いすぎてんじゃねえの!?w。」
「おーっほっほっほw。まあ、そういうことにしておきましょうかw。」
「はあ?なに?まさか...あんた...。」
「うっ!ごめん、私ちょっとトイレ行ってくる。」
「大丈夫~?とこちゃん!」
「...うん、行ってくるね。」
マキナ様と根津川くんとのアレを想像してしまった私はトイレで盛大に吐いた。←とても失礼な奴




