最低男の決意
俺の名は御手洗剛。
以下は割愛させて頂きたく。
顔の傷が癒える頃、新学期が始まった。
高校2年生後半となればそろそろ進路をまじめに考えなければならない。
俺は依然として進路を決められずにいた。
というより彼女(将来の伴侶)探しで将来の事とか考えていなかった。
その彼女探しも今までで一番好きになった女性が元男だったとか、幼馴染にボコボコにされるとか散々な有様だ。
それもこれも今までにたくさんの女の子たちは傷つけてきたのだから当然の報いなのだろう。
そのことを幼馴染の友人が俺に教えてくれた。
御燭寺処さん。
彼女はとても優しく聡明で北条真樹菜に及ばないものの美人だった。
以前、彼女と良い雰囲気になりそうだったところを幼馴染に妨害された。
俺自身も幼馴染の友人ということで彼女のことはあきらめた。
だが先日、幼馴染にボコボコにされた俺を手当してくれて今までの俺の行動が女性を傷つけていると優しく諭してくれた。
あきらめかけていた想いが一気に噴き出してきてしまった。
御燭寺さんのことだから幼馴染の友人が好きだった人と付き合うというのはなかなか難しいかもしれない。
まあ、ダメでもいいさ。
俺が好意を持っていると君に知ってもらうだけでもいい。
君は昔、いじめられていて自分に自信がなさそうな態度をとっていたけれど、俺という人間が君を好いている。
そんなささいなことを自分への自信に変えてもらいたい。
今までのことがあるので、すぐに想いを伝えると言うのはやめておこう。
少し、時間を置いたほうがいい。
それまでは償いの日々だ。
直接今までに傷つけた女の子に謝罪したりできるわけではないが見返りを求めず他人に親切にしてそれを償いということにしよう。
俺は冬休みに決意したことを自分の教室のドアを開ける前に再度確認した。
ガラガラガラッ!
「よっしょあああああ!!みんな、おはよう!」




