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reason

「うん、いつも『幸せだよ』って言ってくれるよ。」


彼氏なんていないのに御手洗くんにそんなことを言った私は自己嫌悪に陥ってた。

本当に我ながらイヤな感じだ。

なんでそんなことを言ったのか。


1.その場のワルノリで御手洗くんの調子に合わせてつい言ってしまった。

2.御手洗くんの気を引くためにわざとそんなことを言った。

3.御手洗くんが私に彼氏がいるかどうか探っていると思われたので見栄を張って言った。



う~ん。

1が一番近いけど正直に言うと全部だ。

我ながら乙女心は複雑だ。


だが御手洗くんの事情を知り、遊びで女の子をとっかえひっかえしてるわけではないことがわかりなんだか嬉しくなった。

そんなことを考えているとスマフォにLINEの反応があった。

冴子からだった。


『ところ、昨日はごめん。』

「ほんとだよ。御手洗くんの手当て私がしたよ。」

『...うん、ごめん』

「大したことなかったから良かったけど、もう本当にああいうのはやめて欲しい」

『わかってるんだけど我慢できなくて』

「御手洗くんも、やたらめったら女の子とつきあうのはやめそうな感じだし許してあげてよ?」

『許すっていうかもうあいつとは関わらないよ』


うわー...

このまま二人は仲互いして疎遠になっていくのだろうか...


「冴子は御手洗くんのおうちの事情知らないの?」

『家の事情?どんな?...あいつの親が離婚した原因とか?』

「うん」

『知らん』


うわー...

私が言っていいものだろうか。


暴力が苦手


この言葉を聞いて冴子はどう思う?

...ネガティブなことしか思い浮かばない...。


1.暴力はもうやめるっと言って御手洗くんに交際を迫る

2.あたしが悪かったんだと後悔し続けふさぎこむ

3.そんなの御手洗くんの勝手な事情だと開き直る


2が濃厚なんだろうな。

少なくとも私が知ってる冴子なら多分そうだ。

3が次点。

今の冴子の様子からして1はなさそうだ。


私は二人の間に秘密を持つことに耐えられそうにないので話してしまうことにした。


「冴子、今電話大丈夫?」

『大丈夫だよ』


冴子に電話をかけた。

ん?ちょっと待ってよ。

もしかして御手洗くんがマキナ様と別れた理由から話さないといけないのだろうか?


うわー、それは言えないよ。冴子、絶対、マキナ様のこと見る目変わりそう。


『ところ?お~い。』


電話はすでに冴子につながっていた。


「あ、わたたた、ごめん。」

『なに、ところ?大丈夫?』

「あ、あ、あ、あさってのクルシミマ...クリスマス、2人で食事行こうって言ってたよね?どうする?」

『ぶっは!冴子、噛んだでしょ?』

「あ、あはは。」

『あたしゃ、どこでもいいよ』

「私に丸投げですか」

『ハハハ。じゃあ、駅前にイタリアンあるじゃん?そこは?』

「うん、いいよ」

『じゃあ、決まり。ところでところ、佐藤のことで話の続きあったんじゃないの?』

「...うん、御手洗くんの両親の離婚の原因はね、お父さんのDVなんだって!」

『へぇ~そうなんだ、...じゃあ、北条と別れた原因は?」


ですよね。

今、一番、気になるのはそこなんですよね。


「う、うん、それはね、お互い納得いくまで話し合ってやっぱり相性があわないからなんだって!」

『え!あんなにラブラブだったのに?』

「うん」

『うそでしょ?..まあ、でもなんかあきらめてるような感じだったな北条。北条があんなに落ち込む奴だとは思わなかった。』

「そうそう、仕方がないことだったんだよ!」

『...ところ、なんか変。』

「え?そう?...いつも、変だよ、私。あはは。」

『何か隠してる?』


これは...話を切り出すチャンスかもしれない。


「...冴子が落ち込むから言いにくいのだけれど...。」

『落ち込まないから言ってみ?』

「さっき、御手洗くんの両親の離婚の原因が父親のほうのDVで言ったよね。」

『うん』

「御手洗くんも小さいころ虐待されたんだって。」

『そうなんだ』

「そのことがトラウマになってて暴力をふるう人がダメなんだって。」

『へぇ~、で、私が暴力的だからダメってか?』


「自分にもお父さんの血が流れているからいつか自分もお父さん見たくなるっじゃないかって言ってたよ。で、冴子といるとそうなっちゃうかもしれないって言ってた。」

『...はあ、そうなんだ...でもま、もうどうでもいいや。』

「え?」

『ようするにあたしじゃ絶対ダメってことなんでしょ?』

「うーん...」

『ところ、もう、いいよ。佐藤の事はすっぱりあきらめるから。』

「...あきらめられるの?」

『ああ、...他に気になるやつもいるしね。次のステージだよ。』

「そうなんだ。」


その後、冴子とはクリスマスの食事会の待ち合わせ時間を決めて電話をきった。


そしたら市ケ瀬くんからLINEの反応があった。


『元旦か2日にみんなで初詣にいきませんか?』


それを見終わるや否やすぐに冴子から電話がかかってきた。


『どうするどうする?』

「行こうよ、冴子」

『おう!』


ん?なんか冴子の機嫌よくなった?

そしたら市ケ瀬くんと冴子の仲をとり持つのか?私は。

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