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合魂伝説

俺の名は御手洗剛、17歳。

通称「便所へGO!」だ。

旧姓は佐藤だったが親が離婚して俺は母親についたため、母のあざなを名乗ることになった。


まあ、そんなことはどうでもいい。

北条真樹菜さんと交際して早いものでもう2か月がたとうとしていた。

特定の女性とこれだけ交際が続くのは初めてかもしれない。

自慢するわけではないが彼女は物凄く美人でスタイルも超絶いいし俺に対してすごく一生懸命だ。

そして何より彼女といるととても楽しい。

もしかすると北条さんの家は金持ちじゃないのかもしれない。

が、最近はそんなことは気にならなくなってきた。

お昼はほぼ毎日、彼女のお手製ひじき弁当。

おかけで最近体調もいい。

お昼代も浮いて助かっている。


...このまま、彼女と結婚してもいいな。


そんなふうに考えるようになっていた。

高校生でそんなこと考えるのはまだ早いんじゃないか?

とか言われそうだが人生計画は早ければ早いほうがいい。

おじいちゃんみたいなことを言うが北条さんが俺たちの赤ん坊を抱いている姿が見たい。

とても絵になりそうだしなんとも言えない幸せな気持ちになるだろうな。


そういう決意を持ち始めたのでそろそろ彼女に手を出してもいいんじゃないか?


彼女に対して責任を持つ。

そういう覚悟を決めたのなら肉体関係をせまっても良い資格があるんじゃないだろうか。

まあ、こういうことはガツガツしても仕方がない。

相手の気持ちもあることだろうしね。


そんなわけで日頃の感謝を込めて日曜日の今日は彼女にフランス料理(と言ってもファミレスだが)をご馳走しようと思う。


「みたらいさまっ!ここですわっ!w」


待ち合わせ場所のライオンの像の前でマイヴィーはにこにこしながら俺に向って手を振っていた。

ああ、キミは何回、俺の魂を奪っていくんだい?


「ごめん、待った?」

「今、来たとこですわ!w」


そんなありきたりな言葉を交わしてるなと思われると思うが実はそうではない。

今、来たとこですわの意味は今から30分前からいますわと言う意味だ。

いや、ひょっとしたら1時間前からかもしれない。

いつも彼女が待っているのである時彼女より早く待ち合わせ場所に来て待っていようと30分前に着いたことがあったが同じ時間にちょうど彼女が来た。

次のデートは1時間前に着いたが彼女もまた同じ時間に来た。


「なんでそんなに早く来るんだい?」

「だって、早く御手洗様にお会いしたくて。」

「それじゃ待ち合わせ時間の意味がないじゃないか?」

「それはそうなんですけれど・・・」


これではきりがないので俺は約束した時間通りに来ることにした。


「おーっほっほっほ。フランス料理楽しみですわーw。」

「まあ、ファミレスなんだけどね。」

「充分ですわーw。」


お嬢様なので我儘だと思いがちだが今までの俺とのデートで一切文句は言ったことがない。

いつも笑顔で幸せそうな顔を俺に向ける。


そうこうしてるうちにフランス料理店『シュエット』に着いた。


「いらっしゃいませ!おふたりさまですか?」

「はい。」

「禁煙席にされますか?喫煙席にされますか?」

「禁煙席でお願いします。」

「かしこまりました。」


店員さんに案内され店内を闊歩していると


「俺が!」

「いや俺が!!」


...なんだか聞いたことがあるような声がする。

声の発信元を確認すると同じ学校のやつだ。

しかも同じテーブルに京本、御燭寺さん、一里塚さんがいた。

よくよく見ると御燭寺さんは縮こまっていて京本はスマフォをいじっている。

そして一里塚さんは対面の彼氏と思われる男とイチャイチャしていた。


「あらま、なんという偶然。」


マイヴィーも気づいたようだ。


「だから俺と一緒に試験勉強しよう!御燭寺さん!」

「いや、俺と一緒にカイデンやろ!」


なるほど御燭寺さんは2人に言い寄られてるのか。

なんか困っているみたいだ。助けるべきか?

ちらっとマイヴィーの顔を見た。

彼女はふふんと笑い。


「御手洗様、いきますわよ。」

「!!イエス!マイヴィー!」


俺たちは席から立ちあがった。

その瞬間、違う場所から声が上がった。


「他のお客様の迷惑になるからキミ達、やめたまへ!」


会長だった。

会長が座っているテーブルを見るとやはり副会長もいた。


「会長いたんですか!」

「リサーチだ!!」


などど叫んでいた。

その大声のが迷惑になりそうだが。

どうやら俺たちの出る幕はないな。

そう思ってマイヴィーの顔を見るとニコッと笑って席に座った。


この会食はきっと伝説に...ならないな。

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