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メンタルを10倍鍛える方法

マキナ様はここのところお昼を剛く...御手洗くんと供にしてるらしい。


ある日のお昼休み。


私とマキナ様の机の周りに冴子ときょんちゃんがそれぞれのお弁当を持って寄って来る。


「あは、あははは。ここんとこ前みたいに3人になっちゃったね。」


私は滅茶苦茶、冴子に気を使いながらそう言った。

本当、この場から逃げ出したい。

前はあれだけ友達が欲しい欲しいと思っていたけどこんな状態が続くなら友達なんかいらないとさえ思ってしまう。

我ながら自分勝手なやつだ。


「...どうせ『オセロ弁当』じゃ佐藤だってそのうちイヤになるよ。それより、ごめんね。」

「ん?」

「ところときょんに随分と気を使わせちゃって。」

「ううん、いいの。」

「そうだよー。」

「もう、あたしは大丈夫だから。気を使わないで。」


冴子はそう言うとニパっと笑った。


ホッとした私は急に嬉しくなりちょっとふざけてほざいてみた。


「えと、冴子にはこの私が素敵なカレシを見つけますから。」

「たっはっは。コノヤロー!」


そう言うと冴子は私にヘッドロックをかましてきた。


「あーイタタタタ!いたいよ!」

「ところに言われたくないやい!」

「あっははー。」


きょんちゃんはほがらかに笑い、その後、意を決したような感じで言葉を場に放った。


「...あ、あのさ。」

「ん?なに?きょん?」

「あたしのカレシがね。合コンやらないか?って言ってるんだけど2人ともどうかな?」

「ふぁあ?」

「...あ!気が進まないなら断ってくれていいからね!」

「え、なに?気を使ってんの?あたしとところにカレシがいないから誰かとくっつけようって?」

「え!?べ、別にそういうつもりじゃ。」

「冴子!やめなよ!」

「...あ、ごめん。」

「ううん、ほら、ここんとこいろいろあったじゃない?だからたまにはこういうスパイスもいいんじゃないかって。」

「...スパイス...ねえ。ところどうする?」


はぁー。もう気疲れするようなことは正直、ご遠慮したいのですが。


「ん。じゃあ、冴子が行くなら私も行くよ。」

「んー、よっしゃ、じゃいこうか?新しい恋。見つけますかね!」


...おー。


「で、3VS3だよね?男は?きょんのカレシとあと2人って誰?」

「えと、市ケ瀬くんと根津川くん。」

「はあああー?なんじゃそのメンツ!?」


市ケ瀬くんは中間期末試験の学年トップ連続保持者で私と同じ美化委員。

根津川くんはちょっとオタクな人って話だ。私はよく知らないが。


「...てか、それ、なんか裏ある?」

「え?別にないよー。」

「嘘だね。市ケ瀬はところ狙いなんじゃん?」

「さ、さあーどうかなー。」

「ガリベンにオタクマン。もうちょっと人選、なんとかならなかったー?」


そう言うと冴子は机に伏せてしまった。


「あは、あははは。」

「はー、まあ、しゃーないわ...トイレ行って来る。行く人?」

「あ、私はまだいいよ。」

「あ、あたしもいい。」

「あ、そ。じゃあ、行って来るわ。」

「いってらっしゃい。」


冴子のトイレ行きを手を振って私ときょんちゃんは見送った。


「ねえ、ところちゃん。」

「ん?」

「さっきはああ言っちゃったけど実は市ケ瀬君があたしのカレシに合コンを頼み込んできたんだ。」

「え!?」

「だから、多分、市ケ瀬君はところちゃん狙いなんだと思う。」

「えーーーー!?」

「ねえ、どうする?ところちゃんが気が進まないなら中止にするよ?」

「...でも、断っても委員会で顔を合わすし気まずいよね、...。合コンって言っても私たち高校生だしお酒なんて飲まないでしょ?」

「うん、お食事してお話するだけだよ。」

「じゃあ、別に行ってもいいかな。市ケ瀬くんも私ともっとお話しすればつまらない女だってわかるよ。」

「...そんなことないよー。少なくてもあたしはところちゃんとお話しすると癒されるよっ!」


う、嬉しいことを。

でもねきょんさん、癒されてるのは多分、私のほうです。


放課後。


「おーっほっほっほ。御手洗さまー。今、行きますわーーーー!w。」


マキナ様は猛ダッシュで教室を出て行く。


その様子をぽかんと見ているときょんちゃんは言った。


「合コンの候補日決めたよー。来週の日曜日の11:00ね。2人とも大丈夫?」


きょんちゃんが日中に、日程調整してくれたみたいだ。


「あたしは部活休みだから大丈夫。ところは?」

「うん、私も大丈夫だよ。」

「じゃ、決まりね。あたしこれからその相談でカレシと帰るね!バイバイ!」

「うん、また明日。」

「おう、じゃあな!」


「私も帰るね。冴子、部活がんばって!」

「おう、サンキュ!じゃあね!」


私は帰路についた。

あ、そうだ。

今日は私1人しか家にいないんだった。

夕食は...また変なのに襲われるかもしれないから家にあるものですまそう。


...それにしても。


今度、合コンに来る男の子。

きょんちゃんの彼氏さんは別にしても。


市ケ瀬剛士くんに根津川剛司くん。


二人ともツヨシって名前なんだけど単なる偶然なのだろうか。

というかツヨシ多くない?

御手洗くんもそうだし。

このことに気づいた時、私は変な胸騒ぎがした。

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