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ZAKO

俺の名は御手洗剛、17歳。

通称「便所へGO!」だ。

旧姓は佐藤だったが親が離婚して俺は母親についたため、母のあざなを名乗ることになった。


まあ、そんなことはどうでもいい。

ある日の下校途中。

商店街の道端で若い女性がウロウロと何かを探している。

何か落としたのだろうか。


「どうかしましたか?」


俺はその若い女性に声をかけた。

オバさんとかだったら見て見ぬふりでスルーしたことだろう。

俺は自分に正直だ。


「ええ、コンタクトを落としてしまって。」


なんでも使い捨てのこのご時世にこの女性は使い捨てではないコンタクトを使っているだと。

俺は猛烈に感動した。


「では、俺も一緒に探しますよ!」


ッペチッ!


そう言い終わるや否や俺は思いっきりその女性のコンタクトを踏み潰した。


「ああ!」

「うわっ!すみません!弁償しますね!」


「え?いえ、そんなかえって悪いですよ。」

「いえいえ、俺の気がすみませんので!あ、あそこに眼鏡屋さんありますよ!いきましょう!」


「あ、あの、いつも行っているところじゃないと...」

「あ!そうですね!では、今からいきましょう!」


「はぁ、でも私これから仕事なんですよ。」

「え?コンタクトなくて大丈夫ですか?」


「ええ、まあ、メガネがありますし。」

「そうですか、では、これ少ないですが!」


俺は清水寺から飛びおりるつもりで財布の中から全財産をその若い女性に手渡した。


「え、そんな...悪いですよぉ。」

「いやいや、ほんとすみませんでした。あ!俺は見返りを求めてないんでそれじゃ!仕事がんばってください!」


俺はそういうとその場をダッシュして離れた。

見返りを求めていない?


それは嘘だ。


俺はその女性に見返りを求めてはいないが思いっきり求めている。


(フフフ、今日もいいことをしたぞ。)


そんなことを考えていたらそうらみろ。

見覚えのある女性がヤンキーたちに追われている。

って、あれは御燭寺さんじゃないか。

大変だ。


「私の両腕が交差するならば、彼らたちに雷がおちる!」


などと御燭寺さんは叫びながら走っていた。


「!!何もおきないじゃない!」


何をやっているんだ?

俺は疑念にかられながらも御燭寺さんのところに急いだ。


「御燭寺さん!」

「あ!御手洗くん!」

「どうしたの!」

「何か知らないけどあの人たちにずっと狙われていて!」


並走しながら御燭寺さんと話す。

俺は立ち止まり


「わかった!ここは俺に任せてキミはここから逃げてくれ!」


そういうと俺はヤンキー7人と対峙した。


「なんだ?テメエは?」

「なんだ、テメエはってか、その言葉そっくりそのまま返そう!」

「バカが!7対1で勝てるとおもってんのか!?」

「雑魚が何人いようが俺の敵ではない!」


どすっ!ばきっ!ぐちゃ!


俺はぼこぼこにされその場に崩れ落ちた。


ふぁんふぁんふぁん...


薄れゆく意識の中でサイレンの音が聞こえる。


(でも、これで御燭寺さんのハートは俺のものだな。ククク)


幸せな未来の予感を感じながら俺はハタっと意識を失った。


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