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なんですか私ですか

マキナ様が5人の不良たちを撃退した次の日からマキナ様は学校へやってきた。


お昼休み。


「マキナ様、からあげはいかがですか?」

「あら、いいの?」

「はい。」

「じゃあ、いただこうかしら。」

「はい、じゃあ、あ~~~ん?」

「え、えと、ところちゃん?自分で食べれますので。」

「いえいえ、右手が治るまで私が食べさせてあげますよ?」

「...実はもう...ほら、この通り。」


右肩口からパラリと包帯をほどくとマキナ様は右手を元気に動かして見せた。


「良かった。北条さん大したことなかったんだね!」


きょんちゃんが笑顔で言った。


「まったく、結構、心配したんだよ。」


確かに冴子もかなり心配していた。

...自分のおもちゃか何かがなくなるような心配だったけど。


「んー、でもねえ。」

「?」

「最初は右肩脱臼からはじまり右手首複雑骨折さらに頸髄損傷で全治半年とか言われたわー。」

「えーーー!?」


一同がびっくりする。


「それが、たった数日で学校に来られるようになったなんて。」

「まあ、私の驚異的な回復力のたまものですわー!おーーっほっほっほ!」

「...ただの誤診じゃないの?」


冴子はそう言った。


だが、私は誤診ではないのを確信している。


私が再度、安堵して自分のお弁当のオカズ、白菜と豚肉炒めを頬張った。

目線を上げるとマキナ様は私の顔をじっと見つめていた。


「マキナ様?何か?」

「...なんでもないざますわよーーーーー!おーーーっほっほっほ!」

(なんか変...ま、いつも変か。)


「あたし、ちょっとトイレ行くー。一緒する人ー?」

「お、あたしも行く。」


きょんちゃんと冴子はトイレに行った。

2人きりになったので私はちょっとマキナ様にあることを話しかけてみた。


「マキナ様。何度も買い物帰りの私のピンチを助けていただいてありがとうございました。」


一応、席を立ちペコリと頭を下げた。


「な、なんのことかしら?」


というか何故に私に素性がバレてないと考えているのか理解不能だ。


「なんで黒いストッキングなんか被っているんですか?あれじゃ正義の味方が台無しですよ?」

「え!?そうなの!?あ!何を言っているのかわからないわ!」


私にはあなたがわからない。


「...あれは素性を隠すためのものよ!」

「だったらもう少しマシなものをお召しになったほうがよいかと。」

「ぬぬぬ。」


失礼だけどひょっとしたらマキナ様の家は経済的な余裕がないのかもしれない。

こないだの冷凍食品のお弁当も大奮発したみたいで歓喜の声をあげながら食べてたし。


「私が作りましょうか?」

「は?なにを?」

「だから、仮面かマスクかなんか。」


そう私は言った。

だがマキナ様はニコッと笑ってこう言った。


「ところちゃん?何か、私の正体を見破ったつもりで勝ち誇っているみたいだけど?」

「べ、別に勝ち誇ってなんかいませんよ。」


「...私のケガがものすごい早さで治ってきてるのはあなたのおかげよね?」

「え!?」


「勝ち誇るのは私のほうよ。」

「...」


「ようやく見つけた。私のスィネルガティス。」

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