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剛の会

俺の名は御手洗剛、17歳。

通称「便所へGO!」だ。

旧姓は佐藤だったが親が離婚して俺は母親についたため、母のあざなを名乗ることになった。


まあ、そんなことはどうでもいい。

2学期開始となった本日、京本のクラスに『美しすぎる編入生』が入ったとの情報を昼休みが終わるころに得た。

『ガールハンター』の自称を持つ俺としてはひと目見ずにはいられない。

京本の告白の返事を保留しているのでなんとなく行きづらいがまあ、なんとかなるだろう。


京本のクラスにつくとすでに廊下には人があふれていた。

男子生徒のみならず女子生徒、はては教師まで。

そんなにか、そんなにすごいのですか。


「ごめん、ちょっとすみませんね。」


そう言いつつ人ごみをかき分けなんとかクラスの中が見える位置までたどり着いた。

そこには銀色の長髪美少女を中心に見慣れた顔の女子生徒たちが楽しく談笑していた。


「おおお。...確かに美しいな。....ぐわっ」


人が混みすぎて押されに押されてクラスの中を見えない位置まで押し出されてしまった。

しばらくして聞き覚えのある叫び声と教室の扉と窓が閉まる音がした。


「見せ物じゃないよ!」


ピシャ!ガラガラ!ピシャ!


あいつだな。

まあ、今日のところはひと目見れただけでいい。

また出直すか、今日は『神の啓示』もないことだしな。


自分のクラスに戻る途中であの男と出会った。

生徒会会長、木村剛。

通称『キムタケ』。


「お、会長、こんにちは。」

「おう、御手洗君だな、こんにちは。」

「会長も見に行くんですか?」

「ん?何をだ?」

「今度、入った編入生です。」

「ああ、見に行く。...生徒会としてのリサーチだ。」

「はあ、生徒会も大変ですね。あれ?今日は副会長は一緒じゃないんですか?」

「うむ、アリサは生徒会室で書類に追われている。」

「はあ、そうっすか。」

「...君はもう見たのかね。」

「編入生っすか?見たっすよ。」

「どんな感じかね?」

「最高でしたよ。」

「ほぅ。」

「ま、会長も見てみればわかりますよ。」

「ほぅ...む、いかん!昼休みが終わってしまう!それでは御手洗君、さらばだ!」


会長はそう言い放つとドドドッと走っていった。

学園1のスターも噂の編入生がひと目見たくてたまらないらしい。

俺は小さな声で


「会長、廊下を走ってはいけませんよ~。」


などとほざいてみた。

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