10%
今朝の朝食の予想を見事に外した私はいそいそとプールに行く準備にいそしんでいた。
(今朝の朝食が目玉焼きにトーストだったら今日は疾風さん(生徒会長)に会える)
久しぶりにアレを発動させたが今朝の朝食はフレンチトーストとスクランブルエッグだった。
(まあ、夏休み中なんだしそうそう疾風さんに会えるわけないよね)
私のアレは信頼度90%超を誇る。
まず、ハズれることはないだろう。
それよりも今日は冴子たちとプールだ。
水着を着るとはいえ肌を他人に見せるのはとんと久しぶりだ。
すごく緊張する。
日頃から体重管理に余念はないのでお腹がぽこっととかでてる心配はないが。
「それじゃ、ママ、行ってくるね。」
「うん、いってらっしゃいね。とこちゃん楽しんでおいで。」
私に一緒に遊びにいくような友達ができてママは本当に嬉しそうだ。
そんなママを見てると私まで嬉しい。
本当に親には心配してもらってるよね。
もう絶対に心配かけないようにしないと。
沸き起こる決意とこれからいろんなことが起きるであろうことにふつふつと闘志が燃え上がり、そうこうしてるうちに現地集合場所についた。
「お、きたきた。」
「とこちゃ~~ん!」
既に冴子ときょんちゃんは来ていて笑顔で私を迎えてくれた。
またもや幸せを感じる瞬間。
友達が笑顔でいてくれることも私は嬉しい。
(これがリア充か...)
「冴子!きょんちゃん!おはよう!」
涙目で私は叫んだ。
この場所は動物園と遊園地とプールが併設してあり巨大な施設だった。
私は訪れたことがなかったのでそれが話題になったとき、3人で行ってみようって1学期終了間際に冴子たちと話したのだ。
私たちは着替えが終わると勇み足でプール場へと躍り出た。
そこには壮大な景色が広がっていた。
巨大なウオータースライダーが5棟。
雨天でも関係なくプールを楽しめる青い空のようなドームの屋根。
「うわあ、すっごいね!」
「おおお」
きょんちゃんと冴子は感嘆の声を上げた。
「本当にすごい!」
私はそう言いながらもチラッと二人を横目で見た。
更衣室でもチラッと見たけど2人とも前向きにプールに来ようと言うだけあって良いスタイルしてる。
冴子は見た目はスレンダーって感じたけど出るとこはしっかり出てるって感じ。
きょんちゃんに至ってはそのお胸が日本人離れしていて...
ちょっぴりコンプレックスを感じながらも暗くなってはいけないと思ってきょんちゃんに話しかける。
「きょんちゃんコンタクト外した?」
「うん、外した。だからちょっと見えないんだ。ボーッとしちゃって。」
「できる限りフォローするね。」
「ありがとう、とこちゃん。迷惑かけちゃったらごめんね。」
「ううん、大丈夫だよ。」
「ところ、きょん、早速あれいこうよ!」
目をランランとしながら冴子はウオータースライダーを指さし私たちに言った。
「あはは、OK!」
更衣室から一番離れたウオータースライダーでも待ち時間30分という混雑ぶりだ。
待っている間にたまには私から話題でも提供しなきゃいけないかなと考えた。
なのでこないだ会長に助けてもらったことを話そうかなと思った。
「あれ?御燭寺さんじゃないか。」
ドキン!
この時、すごく心臓が痛かった。
破裂しそうなほどまでの。
10%という可能性の出来事は私の健康を奪っていくのだろうか。




