俺の人生がこんなにクソなハズはない
俺の名は御手洗剛、17歳。
通称「便所へGO!」だ。
旧姓は佐藤だったが親が離婚して俺は母親についたため、母のあざなを名乗ることになった。
まあ、そんなことはどうでもいい。
思えば今までの人生はクソなことの連続だった。
中1の時、告白した女の子に校舎間の連絡通路に呼び出され泣かれて告白を断られてしまった。
くそがっ、泣きたいのはこっちだぜ。
しかし、それを見ていたクラスの男の何人かは俺がフッたと誤解したようで
「なんで、ふったんだよ!もったいねえな。」
などと言ってきた。
「ふっ、もうすぎたことさ。」
と俺は言っていかにも俺がふられたんじゃないようなニュアンスでセリフを吐いた。
それから俺の生徒手帳を欲しいという女の子に1年たってから郵送で送ったら送り返された。
送り返された時に切手代も硬貨で封筒に入っていた為に郵便局で止められて局まで来るようにハガキが来た。
「規則なんで中をあらためさせてもらいますね。」
窓口で局員にそう言われ目の前で開封され手帳と手紙と硬貨がパササッ、チャラーンと窓口のテーブルの上に広げられた。
「...」
局員は手紙を読むと申し訳なさそうに俺に手紙と手帳を渡し硬貨は規則なんでお渡しできませんと言われ引き出しの中にしまわれてしまった。
俺は家に帰り手紙を読むと
「私は生徒手帳を欲しいなんて言ってません。手帳と切手代、返しますね」
そう短く書かれていた。
くそがっ、この手紙を赤の他人に読まれたっていうのか。
くそがっ。
この時、人生で一番、顔が赤くなっていたのを感じた。
さらに球技大会の時、俺はいやだいやだと言うのに周りからPKキッカーにかつぎだされ見事にはずす。
俺のクラスは敗北。
くそがっ。
だから、俺はダメだと言ったろうが。
極めつけは中1、中2でふられた両方の女と中3で同じクラスになってしまったことだ。
全員集合状態。
俺は1人、窓際の席に座り落ちていく枯れ葉を眺めていた。
だがしかし、こんな俺の悲惨な人生が一転する。
『神の啓示』ってやつだ。
俺のある行動で高確率で見返りがくるというやつに中学卒業間際に気づいてしまった。
今日も親切な事をしたらほうら見ろ。
あたりを見渡せば見覚えのある女どもが3人、レストランから俺のほうを見ている。
「ふっ、ちょろいな。」
3人のうち誰にしようかと迷いながらレストランに俺は向かっていく。




