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青空と乙女

「あ!いた。」


食堂の前に剛くんは彼の友達らしき数人と私を待っていた。


「あ、ごめん、来たから行って行って!」

「マジかよ、結構かわいい子じゃん。便所でGO!のくせに!」

「うるせえ、さあ、行った行った!」


シッシッと剛くんは手を振り払い友人たちを追い払った。


「あはは、ごめんね。御燭寺さんのこと見たいって言うからさ。」

「いいえ。あの、これ、つまらないものですが。」


私はさっさと用事を済ませようと速やかに食券が入った封筒を剛くんへ差し出した。


「え、なんだろ。封筒の中、空けていい?」

「あ、はい。」

「うわ、10枚もいいの?」

「はい、本当にありがとうございました。」


私は深々と頭を下げ、その場を立ち去ろうとした。


「あ!今度また、ゆっくり!」


私は振り返り、にこっと笑ってその場を去った。


(ん?また?ゆっくり?どんな意味なんだろ?)


なんか恥ずかしかったなあ、だいたい、私、見せ物じゃないし。



教室へ戻ってくると冴子たちはお弁当を広げていてもう、宴は始まっていた。

からあげらしきものを頬張っている冴子と目が合った。


「お、どうだった、ところ?」

「んー、なんか思った感じじゃなかったかな。」

「でしょう?やめとけやめとけ。」


私は苦笑いしながら自分のお弁当を取り出した。


「え~そうだったんだ。なんか残念だね。ところにも春がキターーーッ!ってなるか期待してたのに。」


きょんちゃんはなんか残念そうだ。


「...アハハハ。」

「ま、ところにはこの京本冴子が理想の彼氏を見つけてやるから。」

「...アハハハ。」


ふと窓の外を見ると空は青かった。


「ふう、おなかいっぱい。...今日は空が青いね。」


「あ、ほんとだねー。」


3人で窓の外の空を見上げた。

友達ができて気疲れするようなことがあっても帰れる場所がある。

これ以上のものを望むのは私には過ぎたことなのかもと思い青すぎる空を見上げた。


もうすぐ、1学期も終わりだ。



読んでくださって本当にありがとうございます。

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