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 それからナナとハチは七日間かけて山を越え谷を越え、古いおうちに帰ってみた。


 古いおうちは以前と何ら変わりなく、七階建てでも無ければ中に玩具やら漫画やらが溢れている訳でもなかった。相変わらず庭には花も咲いてないから殺風景だし、身体を寄り添えような大きな樹ももちろん植わっていなかった。料理は自分で作らないと出てこないし、そもそもそんなに上手じゃないし、テレビもラジオも無いからきっと気晴らしもできないに違いなかった。


 だけど、我が家だった。その扉には、鍵が掛かっていた。ナナとハチが押しても引いてもどうにも開きそうにない。

 ナナは出かける時に鍵を閉めなかった。そもそもどうやって、どうして鍵が閉まってるのかさえもナナには分からなかった。


 七十回ほど開けるのを試しても、やっぱり開かないのでナナはさきほどもらった鍵を錠前に入れてみた。すると、カチャリ、と音がして鍵が開いた。そのまま扉を開けようとして……ナナはやっぱりやめることにした。


 別に帰りたくないわけじゃない。だけど、狭くて古いおうちには実際何も無いけれど、扉を開けたら、何だかここにしかないものが溢れ出るような気がした。


「行こう」


 ナナとハチはもう一度古いおうちに別れを告げて、やがてのんびり歩き出した。

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