98/367
通路にて
魔王城につい最近作られた地下ダンジョン。
一つ目の試練をクリアして、階段を下りた先にある第二階層の通路を魔王な女の子と執事な男の子は歩いていた。
執事が言う。
「そういえば四つの試練……知恵の試練に体力の試練、勇気の試練、強さの試練があるって話でしたけど。なんでしょうか、体力の試練って。アスレチックみたいなものですかね」
「うーん。作り物の崖を登ったりとかロープに掴まったまま向こう岸に渡ったりとかー? そんなのかなぁ。きっとそろそろ体力の試練の場所につくから、もうすぐ内容が分かるねー」
「そうですね」
そんなことを話しながらふたりは通路を歩いていく。
「…………」
「…………」
歩いていく。
どこまでもどこまでも。
魔王が言った。
「もしかして、これが試練かなぁ」
「やな試練ですね……」
執事がうめいた。
魔王はけろっとした表情を浮かべたまま、それでも弱音を漏らした。
「体力よりも気持ちを試されてる気がするよう」
「……この通路、いつになったら終わるんでしょうね」
ただ歩き続ける話。




