だってこの前に絵を描いたときとか
魔王城からちょっと離れた場所にある美術館に、魔王な女の子たちはまた来ていた。
閉館して客のいなくなった夜のことである。
「というわけでぼやけたふうに描かれている遠近法の技術によって……」
そんな魔王の解説に、こくこくとメイドのシャティがうなずきながら絵画を見て歩いている。それから少し離れて執事な男の子もついてきていた。
よく分からないオブジェの置かれている台座の横を通って次のコーナーに進む。
魔王がいくつもの絵を気ままに見回しながら言った。
「ここにあるのは先ほどの芸術家と同じ時代に生きた芸術家の絵の複製品だねー。他と同じくとても有名な芸術家なの」
「そ、そうなんですかぁ」
返事をしながらシャティが絵を見ているものの、なにをどう感じ取っているのかはよく分からない。以前のように抽象的ではないので多少は見やすいのかもしれないけれど。
魔王は話を続ける。
「偉大な芸術家は何人もいるけど、それらの芸術家から技術をいくつも学んでいって表現したとか言われたりしてるねー」
「す、すごいんですねぇ」
「学ばれた側はいい気分がしなくて相手を批判したりもしたようだけどー」
「わぁ。芸術家って、その、た、大変なんですね……」
「そうだねー」
魔王はうなずいた。
「もしも執事くんが芸術家として頑張っていくことになったら、応援してあげようね」
「は、はいぃ」
シャティが元気よく同意する。
「いや、なりませんよ。どうしてそんな話になるんですか」
執事は彼女らの後ろで納得できない表情を浮かべていた。
芸術家な話。
これまで知らなかったんですけど、管理ページに小説のバックアップをとる機能とかついていたんですね。すごい……。




