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時を超えて
魔王な女の子はある日突然、時間跳躍の能力に目覚めて同じ一日をなんども繰り返すことになった!
みたいな設定で魔王がタイムリープごっこを始めた。
もちろんそんな時間を飛び越えるような能力に目覚めてはいないので、周りの魔族が昨日の一日をなかったことにしておんなじ行動を取っているだけである。
さらに言えば、来客の対応とかがあるので執事な男の子は違う行動を取ったりもしていた。
そんなこんなで四日目の朝。
魔王は言った。
「飽きたー」
「大きな出来事がある日ならともかく、平凡な一日を最初から繰り返しても意味がありませんよね。やりなおさなければならないことがあるわけじゃありませんし」
「それはそうだけどー。そういうことじゃなくてー」
「というと?」
「朝食が毎日おんなじー……」
「…………」
「お昼とか夜のご飯は料理人さんに言って変えてもらえるけど、朝のご飯はもうできてるしー」
「もうやめますか?」
「……うん」
時間を跳躍する話。




