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 魔王城の一室で魔王な女の子がうめいていた。

 時折頭を抱えて暴れ出そうとしているのだが、執事な男の子がなんとかなだめている。

「うー、やっぱり無理ー。こうなったら国民を拉致して戦場に連れ出すしかー……!」

「魔王様。落ち着いてください。ほら、お菓子はどうですか」

「……食べる」

 基本的に魔族は戦いに出ない。

 四天王やルリエラ製の魔物によって構成される魔王軍によって、人間たちとの戦いは行われているからだ。これは先代魔王の統治していた時代から変わらない方針だった。

 けれど魔王は今、どうにもならないと思える状況を前にして、方針を変更したかった。

「マホガニーが欲しいだなんて要望を出されても、魔王軍にどうすればー……」

 マホガニーとは、加工がしやすく人気のある高級木材である。

「人間から物を略奪するのは容易でも、魔物に木材の見分けなんかつくわけないよー」

「攻めてくる人間から材木を奪っても、戦争用の物資に高級木材なんて持ってきているわけありませんしね。こちらから攻め入って見つけ出すのもなかなか大変そうです」

「もーやだー……。要望だしてきた魔族を現地に連れてくのが、一番手っ取り早いのにー」

「たぶんそこまで覚悟して要望出してませんよ……」

「むー」

 魔王は一度顔をしかめてから、あきらめた。

「こうなったら、ルリエラちゃんになんとかしてもらうー」

「なんだか最近、困ったことがあるたびにルリエラさんに丸投げしてませんか」

「ほらー、土属性担当だし。きっと木材もなんとかしてくれるはずー」

「せめて目をそらさずに言ってください」

マホガニーの話。

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