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つっつく

 魔王城。

 月下の下で、魔王な女の子が細身の剣を振るっている。

 中庭へタオルと飲み物を持ってきた執事は、訓練する魔王の神秘的なさまに息をのんだ。

 彼女は最後に勢いよく風を切ってその剣を振ると、目を伏せて長く細く空気を吐いた。

「執事くん」

「は、はいっ」

「見て見てー、レイピアって初めて使ったけど、ちゃんと刃がついてるんだねー。刺突だけじゃないんだよー」

「あ、はい……」

 あっという間にいつもの様子を取りもどした魔王に、執事を包んでいたなんらかの感情は霧散した。

 魔王は言う。

「レイピアって人間の国では、護身とか決闘とかに使われる日常の剣なんだってー。そこそこ頑丈で多少重いんだけどー」

「だけど?」

「人間相手ならともかく、魔族ってけっこう固いから刺さらないね、これー」

「まあ、魔族の日常で使われることなんて想定してないでしょうからね」

レイピアの話。

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