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睡眠

 魔王城の一室で魔王な女の子が読書をしていた。

 執事な男の子が言う。

「魔王様」

「もうちょっとー」

「夜も遅いですから、そろそろ寝る準備をしないといけませんよ」

「もうちょっとだけ読んでからー。ほら、魔王だから寝なくてもきっと大丈夫だしー」

「だったら昨日まできちんと寝てたのはなんだったんだってことになるじゃないですか。いいですから本を読むのは明日にしましょう」

「うー」

 しぶしぶといった様子で魔王は本を片づけた。といってもこたつの上に置いただけだったけれど。

 ふと思いついて魔王は言った。

「そういえばねー、世の中には空を飛びながら眠る鳥とか、泳ぎながら眠る生き物とかがいるんだよー」

「はい」

「そのことをすごいねーってシャティちゃんに話したんだけどー……」

「どうしたんですか?」

「シャティちゃんから不思議そうに、ゴーレムとかアンデッドはまったく睡眠をとらずに動き続けてますよねって言われたのー。正論なんだけどなんだか納得いかないー」

「それはまあ……」

 執事が続ける言葉に困っていると、魔王が小さく可愛らしいあくびをもらした。

 魔王には睡眠が必要なようだった。

動きながら眠っている生き物の話。

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