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あれもこれも
魔王城の一室で魔王な女の子がお菓子をひとくち食べてから、執事な男の子に言った。
「世の中の流行に左右されて熱中しやすい相手のことを、ミーハーとかって呼んで揶揄したりするでしょー」
「そうかもしれませんね」
「でもね、そうやっていろんなことに熱中できるってことは人生を楽しんでるってことだと思うの」
「魔王様」
「なーにー」
「流行のお菓子を何種類も大量に買ったからって、わざわざそんな言い訳をしなくてもいいです」
「おー」
魔王は表情をきらきらとさせた。
「やったー。執事くんにもお菓子あげるねー」
流行りな話。