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こぶ

 魔王城の魔王の私室で魔王な女の子がこたつに突っ伏していた。

 執事な男の子がその様子を見て言った。

「シャティに話をしたらその内容を信じてもらえなかったんですか?」

「!?」

 魔王が起きあがって、なんでわかったのー、というような表情をした。

 執事にしてみれば分かって当然という気持ちなのだけれど。

 魔王は言った。

「本を音読してたんだけどー」

「なんで音読なんてしてたんですか」

「したかったからー」

「……まあいいですけど」

「それでねー。ええっと、あったかいところに住んでいて背中にコブがある生き物。家畜として飼育されている……みたいなのを読んでたの」

「それで、なにを信じてもらえなかったんですか?」

「ラクダじゃないって言ってもまったく信じてもらえなかったのー」

「なんだったんです」

「コブ牛なの。シャティちゃん、ラクダは知っててもコブ牛を見たことも聞いたこともなかったらしくてー」

「イラストとかなかったんですか」

「なかったの。ううー」

牛の話。

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