夢を見ていた
掲載日:2016/05/05
夢を見ていた。
音はなく、めまぐるしく変わる景色のなか、ゆっくりと流れるひと時。僕は駅に佇んでいた。
電車がやってきて、それがどこに行くのか、自分がどこにいるのか、なにも分からないのに、その電車に乗り込んだ。そしたらすぐに、世界がまた猛スピードで流れていった。
そんな夢を見ていた気がする。朧げで途切れとぎれな光景が流れていく様は、なぜか、自分の認識がはっきりしていない、寝起きのような感覚と似ていた。
夢は僕を知らない世界に連れて行ってくれる。反面、自由などほとんどなく、なされるがままだ。
あの駅はどこにあるのだろう。また見てみたい。油絵のなかにいるような、綺麗な世界をもう一度。でもそれは難しいことだと知っている。
夢こそまさに、一期一会だ。




