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お宝をどうしようか?

薪がパチパチと爆ぜ、闇を払い、暖を与えてくれる中、シュ……シュ……と擦った音が鳴り響く。


「旦那様、凄いですわ。こんなになってますわ。」


「ああ、まさかこんなに凄いとは思わなかったよ。アイナ、もっとしてもいいかい?」


「これ以上はもう、身体が持ちませんわ。」


「そうか? なら、仕方がない。練習はヤメだ。全部吸収していいぞ。」


俺はアイナの身体から出してもらった金属で、宝箱から取った砥石を使い、その性能を試し、練習をしていた。


そのため、アイナは30cmサイズとなり、縮んでいた。


「はい、貴方。」


あれから外に出た俺達は近くの街には寄らずに野宿をする事になった。


俺一人ならあっと言う間に帰れるが、アイナを置いて行く訳には行かない。それに本人は寝る事がない為、寝ずの番をしてくれると言う。ならお言葉に甘えて、そうすることにした。


例の砥石だが、コレが中々に凄過ぎた。


□■□■□■□■□


【製作者】⇒ギル・エバーン

【所有者】⇒マーク・エレン

【分類】⇒砥石⇒聖躯の砥石

【材質】⇒判別不明

【研磨力】⇒5000

【入力文字】⇒未入力 /16文字 

【総合評価】⇒SSランク


□■□■□■□■□


まさに思い通りに削れ、その削れ過ぎる研磨力に俺は振り回されていた。


困ったな……このままじゃ宝の持ち腐れだ。16文字に取扱万能とでも入れるか? 


いや、よくよく考えれば鍛冶道具でもあるけど、最高の武器にもなるんじゃないかコレ?


アイナさんだって元はダンジョンコアから、今じゃ俺の嫁。16文字も入れられる天然素材とでも思えばいい。


なら決まった。どうせ俺にはコイツを使いこなせない。だから生まれ変われ! 俺専用の武器に!


「インプリート!」


□■□■□■□■□


【製作者】⇒マーク・エレン

【所有者】⇒マーク・エレン

【分類】⇒銃⇒電磁加速砲

【材質】⇒不明

【攻撃力】⇒50000

【最大射程距離】⇒10km

【研磨力】⇒5000

【入力文字 】⇒【銃型変形俺専用電磁加速砲銃技極大】⇒レールガン変形・所有者専用・銃技極大 16/16文字

【総合評価】⇒SSSランク


□■□■□■□■□


スゲェ……本当にシルバー色に輝く銃が出来ちまった。ただ、コレって、六発式のリボルバー銃だな。……ん? 研磨力が減ってない? なら……


俺はそこらに落ちている石を拾うと、リボルバーのシリンダーに石を詰め込む。すると、まるでゼリーを詰めるかの如く、穴の中に削れ収まる石を見て確信する。


この脅威の研磨力があればそこらにある物で弾として使える。


この銃は使える。いや、漢字は使える。天然素材。俺が探すべき物はコレだ! さて、目標が決まった所で俺はアイナさんと向き合う。


「旦那様、今宵は寝かせませんからね。」


漢字万歳、俺はアイナさんの口にキスをしようと顔を近付け……


「きゃ~~~~~~! 誰か助けて!!!」


聞こえないもん!! 幻聴だもん! そんな風に言えたらどんなに楽だっただろう。


レールガン片手に俺は、声の鳴る方へと駆けて行く。


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