トンネルを抜けるとそこは……
ツルハシで新たに開いた穴の先は広かった。東京ドーム位の空間が中に広がっており、その中央に祭壇があり、宝箱が置いてある。
しかもご丁寧に祭壇までライトアップされてるという、いかにもな怪しさ。
多分マジックアイテムの類いだ。うちにも1つあるが、部屋を1つ明るくするマジックライトだけで金貨1枚もするからな……
日本円で言えば100万だ。
それがこんなにふんだんに使われている上に、永い時封印されていたのにも関わらす動いたとういうことは出るな。
「アイナ気をつけて行くぞって!?ちょ!!」
身長180cmのバストEカップの爆乳ダークエルフ(スク水)が目に飛び込んで来た。
「旦那様の身長を越えちゃった。うふ。これ以上はもう食べられないからごめんね。」
「何を食べたらそんなに成長するの!」
「鉱物ですわ。ふふふ、触ります?」
アイナさんはなんて大胆なんだ!だけどね、今は他にやることがあるから!
「今夜タップリと楽しませてもらうから今はいい。今はあそこの宝箱に行くぞ。……多分ボスが出るから慎重に進むぞ。」
「分かりましたわ貴方。ボディーサイズは好きなように変更出来ますから楽しみにしてて下さいね。」
(ダンジョンコア集めまくってハーレムを作るのもありか?)
宝箱まで後少しと言うところでやはり現れたのは、古代アテネ風の装備を纏い、身長は3mはあろうかという歴戦の戦士。
それは突如光の粒子が集まって形を作り顕現した。お約束のイベントが始まる。
「ふははははは! 我は古代王朝アステカより参った戦士ゲルググ!この先の至高の宝具が欲しくば我を倒すが良かろう。」
大きな丸い盾を前にして半身を前にして構えるゲルググ。
「貴方、ここは私に任せて下さい。嫁と言う武器が如何に凄いか証明して見せますわ!」
「ほう、娼婦が我に挑むか……誰が相手であれ手加減はせぬ!参られよ!」
二人して俺をモブにする……もう、俺は外野扱いだった。そして、武器か嫁ってアイナさん!? どういうこと?
「ふっ、武器と娼婦の差も分からないなんてねっ!」
アイナさんは前蹴りを放ち盾でゲルググが防ぐが大きく凹む。
「ぬぅ、なんと重い攻撃だ!? 貴様の姿に騙されたわ!ぬぅん!」
衝撃で立ったまま後方に引きずり滑り、態勢を整えて、アイナにむけて剣を突き構えたまま突っ込んで来る。
だがアイナさんは右腕を引き千切り、その元腕を錠付きの鎖に変えると、ゲルググの攻撃をかわさず無視して、その輪の錠が付いた鎖をゲルググの首にはめる。
ゲルググはそれでも己の剣がアイナの腹を貫いているのを目で見て、手応えを感じ、勝利を確信した。
だが_____
アイナさんの背の位置にいた俺は見えていた。彼女の背には剣が突き刺さっていないのを。
「旦那様の為に良い金属をありがとう。ふふふ、ロック!」
ガチャと音が鳴り、ゲルググの首に固定された首錠の鎖の先にアイナさんは素早く鉄球を作るとゲルググから距離を置く。
身長90cm位の幼女と化した彼女は額から光輝く宝石を出す。
「あっ!? ジュエルスライムの魔鉱!」
思わず声を上げてしまったが、アイナさんは悪戯っ娘な顔をして……
「ごめんね旦那様。食べちゃった。」
極上の笑顔に俺は満面の笑みでサムズアップを作り彼女に向けた。
「ぬぅ!!! 重い!! コレでは動けん!」
大きな鉄球と首にはめられた鎖のせいで、身動きが取れないゲルググは、必死に鎖を千切ろうとするが、ビクともしない
「止めよ。シャイニングレーザー!」
額の魔鉱から放たれた閃光はスパッとゲルググを鎖ごと真っ二つに切り裂きほふった。
「み…見事なり……武器…と娼婦を…誤…るとは…さら…ばだ…」
ゲルググの体がパッと光の粒子へと変わり散っていく。まさに俺の嫁は最強だ。
「私は旦那様の嫁、天然武器のアイナよ。娼婦とは違うわ。それに私の体を許すのは旦那様だけです。ふふふ、どうですか旦那様? 惚れ直してくれました?」
ゲルググの鎖をまた体内に取り込むアイナさんはあの爆乳モードに変わった。
「おうよ!凄いよアイナ。マジで惚れたよ。でもさ鉄球が残っているけど良いの?」
「ゲルググが私に突き刺した時の剣の方が良い金属だったのでコレは廃棄しました。これ以上は……その、醜くなるので嫌です。」
あ~~なるほど、コレ以上吸収すると横に伸びるのね。
「ならそのままで良いよ。俺も綺麗なアイナの方が好きだし。」
「嬉しいですわ旦那様……あら!? ふふふ、今いたしましょうか?」
彼女に抱きしめられ、顔は胸の谷間に埋まり、金属なのに人の柔らかさと変わりなかった。
12歳と言えども健全な俺のアソコは過敏に反応してた。
「今は止めておくよ。こんな場所じゃ安心出来ないし、ムードがない!」
「クスクスクス、分かりましたわ貴方。」
彼女と手を繋ぎ、祭壇の宝箱を一緒に開ける。
「まあ!? コレって旦那様にとって、最高の宝具となりますわね。」
その宝箱にあったアイテムは俺にとって最高の贈り物だった。