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大会 予選

 大会当日前にカクヨーム王国へと到着した俺達一行は数日間、宿を取り、大会には当日の朝一で参加申し込みを行った。大会に参加するのは俺、アイナ、リンメイ、そして……


「なぁ、モモ。……本当に参加するのか!? パパは危険だから止めた方がいいと思うぞ! あぁ~心配で心配でもう!」


髪を思わずワシャワシャと掻き乱し、お疲れ毛を生やす俺。


「ごめんなさいパパ……でも、パパに貰った勇気をモモは試したいの!」


 どうも俺とリンメイのバトルを目にしてからと言うもの、我が娘のモモは何かに目覚めてしまい、大会に出ると、言うことを聞かないのだ……


「いいじゃないのダーリン。大会は一応、殺傷禁止(さっしょう)とギブアップが認められているし、モモちゃんの腕はダーリンの装備のおかげでそこらの奴なんて目じゃないんだから。」


「お前なー……」


「私達の娘はそんなに(やわ)じゃありませんわ。」


 モモがアイナとリンメイをママと呼んで二人に甘えるもんだから、二人は完全にモモの(とりこ)となっていた。そして、二人とも武闘派なもんだから、教育方針はたくましく強い娘に育てたいようだ。


「私はパパとママ達の娘だもん! だから、相手がどんなに怖くても……もう、逃げないって決めたの!」


 俺とリンメイの戦いや、モモを助けた時の姿が彼女の中では憧憬(どうけい)としと強い想いとなり、モモの心を強く良い方向へ伸ばしてくれている。こうなると俺は止められない……


「・・・・はぁ~、分かった。ただし、無理はするなよ。パパと約束だぞ? いいな?」


「うん、パパ大好き。でも、モモはいつものパパの方がもっと好きよ。」


 今俺は変装も兼ねてタグに【美少女化】の四文字を加え、女になっていた。何故そこまでするかと言うと、第2のリンメイを作らない為である。

 俺は多少の大人化では見破られる可能性があると、リンメイのおかげで経験したし、何よりもちょっと楽しんでいるのもあった。

 そんな美少女バージョンの俺に抱きつく娘は大人化で素敵なお姉様と化しているので、俺は自分を自省するため、お尻をつねるのであった。それをアイナとリンメイの二人は後ろで見ていて笑っていた。


□■□■□■□■□


【製作者】⇒マーク・エレン

【所有者】⇒マーク・エレン

【分類】⇒アクセサリー⇒プレートタグ×7+ネックレス

【材質】⇒鉄

【防御力】⇒10

【入力文字 1】⇒自然回復 4/4文字

【入力文字 2】⇒異常回復 4/4文字

【入力文字 3】⇒体気極大 4/4文字

【入力文字 4】⇒身体強化 4/4文字

【入力文字 5】⇒美少女化 4/4文字

【入力文字 6】⇒体術極大 4/4文字

【入力文字 7】⇒浸透勁極 4/4文字


【総合評価】⇒SSSランク


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【製作者】⇒マーク・エレン

【所有者】⇒マーク・エレン

【分類】⇒鉄甲⇒アイアンナックル

【材質】⇒鉄

【攻撃力】⇒10

【入力文字】⇒【未来視小】 4/4文字

【総合評価】⇒Aランク


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 ………………

 …………

 ……

 …


 石材で作られた10m四方のリングの中央に集められた50名。今大会の参加人数は上限の1000名であり、今年も定員割れを起こさず集まった。そして、20ブロックに別れ、最後の一人になるまで争われるバトルロワイヤルが今、一斉に始まった。


「まずはお嬢ちゃんを優しく!? ぶふぉぉぉぉ!?」


 俺の背後から襲い掛かって来た巨漢に発剄(はっけい)を喰らわし、場外まで吹っ飛ばす。リングの外に落ちれば、即失格となるので手っ取り早い。

 

雑魚に時間を掛けてる暇はない! モモが心配なのだ! 【体気極大】の力で俺は四肢に気を集中させ、足をブーストのように加速させ、更に【未来視小】の映像で相手の動きをトレースし、最小限の動きで殴り、蹴る! 

 

 その攻撃を前に舞台上にいる全て参加者がものの一分も掛からずKO、もしくは場外に吹っ飛ばされ、俺はアッサリと予選を勝ち抜いた。


 俺は審判に勝利の確認を取ってからモモの試合を行っている15ブロックへと駆け着ける。そして、そこで見た光景に俺は立ち尽くした……








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