2キャラ目、化け物たち
巨大な岩柱が大地から突き上がる。
『土魂支配』、おそらくは『天秤』の攻撃。
遠目に見ても強力なその一撃は、しかし一瞬で消え失せる。
『世界喰らい』、『奴』の基本攻撃。
この応酬、これが、この世界バローグの主神の使徒と、世界を喰らい神をも殺す化け物との戦い。
マジおまえらチート自重しろ。
運営さん、チーター垢BAN急いでください!
行きたくない。
行きたくないけど接近中!!
ちょっと『土魂支配』やばくない!?
あんなでっかい岩柱、急に足下から出されたら避けられないじゃん!
なんなのあの高さ!?
大城壁くらいの高さあったよね?
あんなのに突き上げられたら死ぬじゃん!!
まず下からぶつかって痛くて死ぬ。
超高く突き上げられて落ちて死ぬ。
2回死ねるじゃん!
あっ、でも今はいいや、そのまま『奴』を殺って、どうぞ。
あんな攻撃出せちゃうとか、普通に強キャラだよね。
ひょっとして『暴風花』より強いんじゃね?
しーちゃ……おっと、そろそろ邪剣って呼んどくか。
(ぐぬぬ……我のご褒美タイムが終わってしまう…………でも、キリッとした業務口調で邪剣って呼ばれるのも、マスターの世界での職場恋愛とやらを体験していると思えば……)
その妄想癖、完全に感染!
おれの魂のせいで邪剣がすっかり堕落してしまったよね。
いやいや、そうじゃなくて、邪剣データベースにお問い合わせしたいんだけど。
(………なんですか、マスターさん。今忙しいので、用件は簡潔にお願いね)
職場恋愛気分楽しもうとしてんじゃねええぇぇぇーーッ!!!
でもおれもそんなシチュエーション嫌いじゃないッ!!
あぁもう邪剣の神域に引きこもってそんなやり取りして暮らしたいなああぁぁぁーーーッ!!!!
(マスターは逃げ出した!だが現実からは逃げられない!)
そんな小ネタも交えてくる。
おれの魂って、こんなにしょうもなかったんだね。
いや、だから、そうじゃなくて。
あの『土魂支配』の使い手の情報ってある?
土魂支配、強い、天秤、って感じで検索したい。
(ふーむ、『天秤』になっているかどうかはともかく、強い『土魂支配』の使い手としては、2人の候補がいそうだな)
ほう、2人とな?
(バルゴンディア統一期の『破城槌』と、均衡のジジイと邪神様の対立期の『灰土の守護者』だな)
なにそれ、2人とも異名が超かっこいい。
『黒い不審人物』とは比べものにならないんだけど。
おれも『破城槌』とか呼ばれてみたい。
取っ替えてくれないかな。
っていうか、その対立期とかっていつなんだったっけな。
邪剣に教わった歴史の勉強を思い出してみよう。
えーと、まずは統一王がバローグを統一しようとしたのが「バルゴンディア時代」とか「統一期」とか「大動乱」って呼ばれてるやつだよな。
それから統一王の死後、均衡のジジイとやらが隆盛を極める。
その結果、邪神が均衡を崩すための戦いをしかけて、それが「最終戦争時代」やら「対立期」やら「邪神叛逆」やら呼ばれていると。
その戦いで均衡は代替わりして、邪神は肉体を失って封印される。
それからしばらくして新しい均衡の女神が引き起こしたのが、「六元分割」、あるいは「大均衡」ね。
その時期に邪剣は封印されたから、そこから現在に至るまでの歴史はわからない、と。
あれ、邪剣さんや、そういやどの時代が何年くらい前なのかってわかるの?
(残念ながら残念なのだぞ!我が封印されている間にどれくらいの年月が経ったのかわからないし、そもそも我の知識は邪神様の記憶の一部のみだからな、もともとわからなかったのだぞ!)
はい、残念いただきましたー。
ありがとうございまーす。
たしかにあの邪神、年数とか気にしなさそうだもんね。
(というか、だいたいの神は時間の流れに無頓着のようだぞ)
ふむふむ。
そうか、神って長生きな感じするし、そんなもんなのかね。
まぁ今はそれよりもあの『土魂支配』の使い手のことを考えるか。
統一期の『破城槌』か、もしくは対立期の『灰土の守護者』ね。
それぞれについて詳しく教えてくれ!
(またしても残念!!その情報は与えられていないのだぞ!)
はい、残念いただきましたー!!
ありがとうございまーす!!
マジで?
手がかり無しですか?
やだなー、接近するのコワイなー。
(ただ、『破城槌』については、ただ単に邪神様が興味を持たなかったから情報が無いようなのだ)
(しかし、『灰土の守護者』については別だ。統一王との戦いの記憶と同じように、我にはその記憶を与えてもらえなかったような感じがする)
なるほど。
つまり、邪神にとっては特別な存在だってことか、その『灰土の守護者』とやらは。
じゃあ、あの邪神が興味を持たなかったっていう『破城槌』は、そこまで強くなかったのかね?
『天秤』は『粛清者』だ。
かつて粛清されし者、この世界の均衡を乱す要因であった者だ。
簡単に言うと、超強いヤツは『天秤』から狙われて『天秤』にされちゃうってことだろ?
均衡を乱す要因、バランスブレイカー、ってことだ。
だから、あの『土魂支配』の『天秤』は、たぶん『灰土の守護者』だろう。
強い男大好きなガチ邪神にとっての特別な存在。
………うわ今のイヤな表現だなぁ。
ともかく、そんな存在が強くないはずがないから、『灰土の守護者』でほぼ確定ってことにしておこう。
でも結局、これ以上の情報は無いんだよね?
(すまん、マスター、これ以上はまったくわからないのだ)
大丈夫、全部あの邪神のせい!
あの変態、今度会ったらボッコボコにしてやんよ。
まぁ、もう二度と会いませんけどね!!
さてと。
情報収集はここまでか。
前方の攻防が大変なことになっている。
岩柱が次から次へとぶち上がる。
岩柱っていうか、もはや小さくて細い岩山ぐらいある感じだわ。
近づくにつれてそのサイズが体感できるようになってきた。
地面から垂直に突き上げるだけではなく、目標に向けて突き刺さるように斜めに突き出したり、突き出した岩柱からさらに枝のように岩の棘を伸ばしたりしている。
岩ってそんなにたくさんあるものなの?
そんなに岩を出しちゃったら、きっと地面が無くなっちゃうんじゃないかしら?
異世界ファンタジーが超常現象すぎて意味わかんない。
『土魂支配』、マジパネェっす。
ホントにそのまま『奴』を殺っちゃってくれないかなー。
その攻撃でも無理とか、やめてほしいなー。
どうしよう、おれ、どうやって『奴』を倒したらいいの?
岩柱が丸ごと消える。
岩柱が根元だけ消える。
岩柱が先端だけ消える。
雑だ。
大雑把だ。
乱暴に無造作にごっそりと世界を喰らう。
それだけでもう敵の攻撃は届かない。
敵の攻撃が迫ってくるのなら、その空間を破壊してしまえばいいだけのことなのだ。
ついでにカスれば、相手は死ぬ。
攻撃は最大の防御、だとか、そんなレベルじゃない。
最大の攻撃であり、同時に最大の防御でもある。
正確に狙いをつける必要なんてない。
ただただひたすら喰っているだけ。
それが『奴』の第一段階、省エネモードの攻撃手段。
たぶん、『土魂支配』のあの岩柱の一撃は、軍勢を相手にするならば充分すぎるものなんだと思う。
それでも『奴』には通用しないのだ。
大味な攻撃では『世界喰らい』を突破できない。
まずは何よりも機動力。
大雑把に即死させる攻撃範囲を掻い潜らなくてはならない。
そして瞬間火力。
一撃で大威力の攻撃を放ち、離脱する。
『奴』の感覚を超え続けることができれば、第一段階は戦える。
……まぁ、それも『認識不可』が弱体化してるって前提があってこそだけど。
っていうか、思い返せば思い返すほど、『無明の万眼』こそが適任者だって気がしてくるよね。
『奴』の気配が無くなって、数瞬のちに現れた。
また、何か大きな力を持つモノが喰われたらしい。
自分の中で湧き上がってくるものを堪えるために、きつく歯を噛み締めた。
一部を喰われて倒壊した岩柱が、地響きとともに砂埃を巻き上げる。
もうもうと立ち込めるその砂塵を視認できる程度まで接近してきているが、まだまだその戦域までは距離がある。
その距離を一瞬の内に消し去って、砂埃がここまで到来した。
風。
前方からの強風が、その砂埃を運んできた。
あの戦場に、風が吹いている。
風ッ!!
あの風かッ!!!
追っても追っても追いつけないあの機動力!!
強烈な風の砲弾のあの瞬間火力!!!
視認できない風の攻撃ならば『奴』の感覚を超え続けることができる!!
あの英雄は『奴』と戦えるのかッ!!!
晴天を飛び去っていった女騎士の姿を思い出していた。
接近すればするほど鈍らせざるを得なくなっていた足が、つい早まってしまう。
視界を覆った砂塵が次の風に吹き飛ばされて、またしても前方に大量の岩柱が突き立つ光景を目撃した。
岩柱が林立し、その大半が消失し、一部が倒壊する。
倒壊した岩が砂埃を上げて、その砂埃を風が再び広範囲に撒き散らす。
幾度も繰り返されるその砂塵の到来を意に介さずに、おれは進んでいく。
その中で、それは唐突に訪れた。
砂塵のもやの中、宙に突如浮かび上がった黒い影。
岩の塊が飛来したッ!!!
全力で回避ッ!!
地面に激突した岩が砕け散りながらも勢いを失うことなく転がっていく!!
終わりじゃないッ!!!
また避ける!!
化け物どもの戦場から岩の塊が次々に飛んでくる!
接近するのも一苦労なの!?
今日の天気は晴れ時々岩なの!!?
砂埃が吹き飛ばされると、戦場の攻防が一変していた。
次から次へと突き立つ岩柱が消失する、その光景は変わらない。
だが、喰われ残った岩柱が、片っ端から爆砕されていくのだ。
指向性を持って爆砕された岩柱は、岩の散弾となって一方向を破壊する。
その威力は凄まじく、この距離までも岩が飛来するほどだ。
先程までの『土魂支配』とは明らかに異なる攻撃方法。
あの岩の柱を利用する何者かが、あの戦場にいる。
ということは、あそこには少なくとも3人の『天秤』がいる、ってことか?
あの岩柱をぶっ壊してるのも完全にバランスブレイカーだし、きっと『天秤』だろう。
っていうか、「均衡」の使徒がバランスブレイカーな壊れキャラってどうなのよ?
いいのそれで?
それで合ってるの?
まぁとにかく。
『灰土の守護者』ってことにした『土魂支配』の使い手と。
あの風はほぼ確実に『暴風花』で。
それから岩を爆砕してる何者か。
その3人が『奴』と戦っているってことかね…。
とかなんとか考えてる間に晴れ時々岩ッ!!!
うおおおぉぉーーーッ!!!
飛んで来すぎ!!
避けるのキツすぎ!!!
これって絶対進めば進むほど飛んでくる岩の量増えてるよね!?
ちょっ、やめ、砂埃やめて!!
砂埃やめてええぇぇーーーーーッ!!!
視界がヤバイ!!!
岩が見えないヤバイッ!!!!
マジふざけんな!!
あの暴乳マジふざけんな!!!
岩避ける!
岩避ける!!
岩避けるッ!!!
避けられッ……ないから殴るッ!!!
邪剣ダメージは!?
(損害、軽微!)
ノリ良しッ!!!
テンション上がったわ。
これより前進する。
岩の雨に降られながらの雨中行軍。
舞台の演目は化け物どもの喰らい合い。
世にも珍しいその舞台、見逃すべからず。
彼の戦地を遊覧観戦するべし。
これより前進するッ!
これより前進するッ!!
(…………どうしよう、なんかマスターの変なスイッチ入れちゃったみたい)
ヒャッハー!!
進め進めええぇぇぇーッ!!!
そんなテンションで前進を続けていく。
某アメリカ産トレーディングカードゲームかよ、ってぐらい土地を破壊する岩の雨。
華麗に回避してたと思ったら、あの棒読み暴乳女騎士のせいで何度も砂埃に視界を遮られた。
そのたびに、飛来する岩を左拳で迎撃せざるを得なくなる。
もはや避けなくても全弾殴り砕けばいいんじゃね、って思い始めたころ、草原が終わり、荒地に足を踏み入れた。
荒地っていうか、荒れ放題すぎる。
爆砕されて飛んできた大小の岩が、そこらじゅうに転がっている。
ここが地獄の一丁目か。
思わず呟きたくなったけど、『邪剣使い』は喋れない。
吹き荒ぶ強風の中、岩の間を慎重に進んでいく。
前進は容易だった。
なぜなら、砂埃は晴れているから。
雨中行軍は終わっていた。
あの岩の雨は、もう止んでいるから。
転がる岩と広がる空の間には、もう岩の柱が突き立つことはない。
『奴』の気配が、今ようやく再び現れた。
消えていた。
ほんの数分程度だが、今日これまでで最も長く消えていた。
『認識不可』の脅威を思い起こさせるには、充分すぎる長さだった。
だから慎重に進んでいた。
大きな力を持った存在が、『奴』の餌食となったのだ。
『奴』の気配が現れてすぐに、破砕音が鳴り響いた。
そして猛風が吹き荒れる。
あの白銀が、空に踊っていた。
縦横無尽に宙を舞い、岩の狭間へと降下して視界から消えていった。
『暴風花』を視認した。
ここが限界か。
これ以上接近することはできないか。
周囲を見回して、少しでも高く積み上がっている岩場を探す。
左前方へもう少し接近すれば、大きな岩が折り重なった丁度良い岩場へと辿り着けそうだった。
きつく歯を食いしばりながら少しずつ進んでいき、その岩場に到着する。
巨大な岩の塊に飛び乗って、折り重なった岩の影に軽く背をもたれる。
呼吸を整える。
邪剣の肉が、柔らかく身を包んでくれていた。
落ち着け、クールに。
大丈夫だ。
おれはまだ大丈夫だ。
やはり、この距離がもう限界だった。
馬鹿でかい破砕音のする方向へと向き直る。
岩の影から、その戦場を見渡した。
風景の一点が『漆黒』に塗り潰されている。
『漆黒』を纏う者がそこにいる。
滅ぼすべき宿敵がそこにいる。
地を蹴り砕いて踏み込めばすぐだ。
すぐにでもこの手を振るえる距離に『奴』がいる。
邪剣に繋ぎ止められた。
すぐに岩影に身体を引き戻した。
ふー。
大丈夫、まだこの距離なら大丈夫。
また戦場を確認する。
『認識不可』のはずの『奴』が見えている。
つまり、現段階では『認識不可』はその効力を取り戻していないということ。
よし。
よしよし、その調子だ。
クールに、落ち着いて現状把握のお時間だ。
おれならできる。
できなくてもできる。
死んでても死んでない!
よし、いいぞ!
この調子で、この岩影に隠れつつ『奴』と『天秤』との戦いを観察しよう。
あの『漆黒』には、まだ瞳は浮かび上がっていない。
やはり第一段階、省エネモードだ。
そしてきっと、『土魂支配』の『天秤』、『灰土の守護者』は喰われてしまっていた。
あれだけすごい勢いで突き出していた岩の柱の攻撃が、今はもう止んでしまっている。
『奴』は省エネモードのままで、『天秤』を打ち破ったのだ。
だが。
だがあの英雄は未だ健在だ。
豪風が吹く。
きっとあの風の砲弾が、『漆黒』に向かって叩きつけられた。
『奴』から少し離れた瓦礫の狭間に、白銀の女騎士が躍り出る。
跳躍し、そのまま舞い上がる。
少し遅れて、瓦礫の狭間が無くなった。
世界が喰われた。
風景が一瞬で描き換えられた。
喰われて無くなった空間は、知覚できないほど瞬時に別の空間が流れ込んで埋められたようだ。
『暴風花』が空に咲く。
しかし只今のそれは大輪の花ではなく、風に舞う一片の花弁。
一つどころに留まることはなく、優雅に流れて地に消えていく。
宙を舞い、岩影を縫いながら、『風気支配』による遠距離攻撃を織り交ぜているようだ。
そして不意に突進し、風に押されて自身を白銀の弾丸と化す。
白銀の弾丸が『奴』を強襲する寸前。
『暴風花』の反対側から、『奴』に向かって一つの影が飛び出した。
突進する『暴風花』諸共に、その影は『漆黒』へ向けて長柄の武器を叩きつけた。
『暴風花』は直前で、おそらくは風を使って急激に方向転換、それを回避した。
それが直撃した『漆黒』は、後方に飛ばされて岩に激突する。
振りきられたその武器は、馬鹿でかい破砕音とともに大地を陥没させる。
乱入者の武器。
それは、長柄の、特大剣だった。
な、何を言ってるかわからねーとは思う。
でもでもだって、マジで長柄で、特大剣なんだもん!
ポールアームって感じの完全に長柄武器なその柄の先端には、人間相手ならオーバーキル確定のめっちゃでかい剣がくっついている。
見た目がもう、すごいバカな武器。
長い棒の先っちょに、くそでかい特大剣がある。
あー、いや、そうか、槍の穂先を特大剣に替えたって感じだ。
遠くから見たら槍に見えるかもしれな………見えないね。
うん、ここも充分遠くだったわ。
あの武器ダメだろ。
構造的に柄が絶対折れる。
異世界ファンタジーだからってなんでもありだと思うなよ!
それ絶対折れるからな!!
『暴風花』と乱入者はその場に留まることなく、瞬時に散っていった。
風景が大規模に描き換えられた。
陥没していた大地も消えて無くなった。
『暴風花』は宙に舞い、特大剣の使い手は周囲の岩の間に紛れ込む。
しかしおれは見逃さなかった。
その乱入者の外見を、しっかりと確認してしまった。
見たくなかった。
もう、もうやめてよ……。
(マスター、心を強く保つのだ。アレはしょうがない、アレは本当にしょうがないのだぞ)
この異世界は、唐突に理不尽に牙を剥く。
長柄の特大剣で破壊を振り撒く乱入者は、たぶん、きっと、おそらく『天秤』のようだった。
アレの装備が白銀だからだ。
だからきっと、おおよそ『天秤』です。
まず、その特大剣が白銀。
それから、黒い短髪の下に、白銀の仮面。
あと、腰に巻いている布も白銀。
そしてほぼ全裸。
裸の男。
腰に白銀の布を巻いている、ほぼ全裸の男。
不幸中の幸い、ちゃんと隠れている。
絶対に確実に疑う余地無くアレの関係者。
………なぁ、邪剣。
アレって、アレなんだろ?
(…………うむ、邪神様の関係者だぞ)
ですよね。
あの邪神関係の他に全裸関係の団体が存在するなら、この異世界はもうおしまいだよ。
(関係者というか、アレは、対立期における、邪神様の腹心なのだぞ)
(アレの二つ名は、『邪神の小姓』だ)
……………いや、小姓って。
それガチのやつじゃん。
マジでやめようよ、そういうの。
やっぱり間違いない。
すごく、邪神です。
今年最後の更新のシメは、このような形となりました。
読者様、2017年もよろしくお願い致します!




