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運命改変アクションRPGを全クリしたんだが  作者: 子泣地頭
あらすじ、資料置き場
1/88

ネタバレあらすじ






 ※※※ネタバレあらすじ※※※


 本作品の数少ない長所は、事態が急転する「ネタバレ無しの初見のおもしろさ」がほんのちょっぴりあるところだと思っております。


 ですが、拙作のように未熟な文章を読むことに時間をかけたくない方は、こちらのあらすじだけでもお目を通して頂ければ幸いでございます。


 ここでこちらのあらすじを読むのを止めて本編を読み始めて頂いた場合でも、途中でつまらないと感じましたら、是非一度このあらすじを読みに来てください。


 以下より、ネタバレ込みのあらすじになります。



挿絵(By みてみん)

(『貴石奇譚』掲載中の貴様二太郎様に、ファンアートを頂きました。邪剣しーちゃん(左)と謎女神(右)のヒロインズです。かわいく描いて頂きまして、本当にありがとうございます!)






『0キャラ目、攻略中』

 プロローグ(第1話〜第4話)



 一人称が「おれ」の主人公(以下、おれ氏)が、とあるゲームを全クリした。


 そのゲームとは、家庭用ゲームの知られざる傑作、運命改変アクションRPGと銘打たれた「ヴァーランド・リフォージ」だ。


 社畜生活の日々の中で、自由度が高すぎるそのゲームを遊び尽くし、ゲーム攻略度100%を達成したある日のこと。


 徹夜で朝を迎えた「おれ氏」は、いつの間にか謎の空間にいた。


 目の前には、「ヴァーランド・リフォージ」のシステムオペレーター的キャラクターだった、超絶美女の謎女神。


 その「謎女神」から、これからが本番だよ、とか言われた「おれ氏」は、よくある異世界召喚ものであることを勝手に察して、「謎女神」のペースに流されていく。



 ほとんど説明が無いまま、平常心を失っていた「おれ氏」は、三人の使用キャラクターの中から一人を選択し、テンションの赴くままに異世界攻略をスタートしてしまった。


「ヴァーランド・リフォージ」のように、ある限られた五年間を様々なキャラクターで何度も繰り返し、世界の運命を改変していく。


 つまりは、みんな大好きループもの。


 というよりも、同じゲームを何度もクリアするような感覚の、「周回プレイ」ものだ。


 ただの社畜だった「おれ氏」は、『運命改変者』、及び、『運命の女神の代行者』として、「次元バローグ」という異世界における五年間を「周回プレイ」し、運命を改変することになったのだ。


 これが残念異世界物語の幕開けだった。





『1キャラ目、攻略中』

 プロローグ続き(第5話〜第20話)



 三人の使用キャラクター、『無明の万眼』、『邪剣使い』、『若き木狩りの戦士』の中から「おれ氏」が1キャラ目に選んだのは、『無明の万眼』という人物だった。


 ボロボロの外套に身を包んだ、浮浪者のようなその壮年の男は、無明、つまり盲目で、岩でできた槍のようなものに縋り付いている。


 スタート地点は「バルゴンディア王国、ナーン森林」、そこは霧深い森林の中だった。


「謎女神」からほとんど説明を受けていなかった「おれ氏」は、そこで初めて様々なことに気が付いた。


 まず、人物の操作方法は「憑依」のようなもので、精神体のような存在になった「おれ氏」が、『無明の万眼』という着ぐるみの中に入っているような状態だということ。


 動こうとすれば、『無明の万眼』の本来の言動に相応しいように自動で変換されて、すんなりと動くことができる。


 ただし、『無明の万眼』は、盲目でありながら強烈に『視える』能力を持っていたため、「おれ氏」はその力に慣れるまで満足に動くことができなかった。



 その間に、「おれ氏」は『無明の万眼』の記憶に触れる。


「おれ氏」が思考したり思い出そうとすれば、『無明の万眼』の記憶を引き出すことができる、そういう仕様だということに気が付いたのだが、「無明」が持っている記憶は、たったの二つだけだった。


『槍の名は万眼、この相棒を決して手放してはならない』

『そして、奴を必ずこの手で殺す』


 それ以外の記憶が浮かばず、その異世界の知識が手に入らないうえに、「無明」の頭脳が正常ではないため、まともに喋ることもできない。


 浮浪者のような外見で、頭もイカレて、『奴』というモノに対する憎悪だけが「無明」を生かしている。


「おれ氏」はそんな「無明」の境遇を知り、男泣きに泣いた。


 よくわからないまま『運命改変者』というものになってしまったが、改変できるというのなら、この「無明」の運命を全力で改変しようと決意する。


 そこで「おれ氏」は、やっと気が付いた。


『何の為にこの異世界に連れてこられたのか?』という目的を、「謎女神」から一切聞かされていなかったのだ。



 ともかく『無明の万眼』の操作にある程度慣れ、スタート地点から移動していないまま、夜が訪れた。


 昼も夜も深い霧に包まれた「ナーン森林」、そこは夜になると骸骨の軍勢が跋扈する奇怪な森だった。


 異世界初日の夜に、約千体もの骸骨を相手取って、初めての戦闘を行う。


 初めての戦闘とはいっても、岩の槍「万眼」が自動で『無明の万眼』を動かしてしまう驚異の性能を発揮し、「おれ氏」は少しも活躍しなかった。


「おれ氏」は、『運命の女神の代行者』となった自身がもはや人間ではないこと、「無明」の相棒である岩の槍「万眼」はどうやら意志を持っているらしいこと、そして『無明の万眼』がものすごく強いキャラであることを、この戦闘で知る。


 戦闘後、『無明の万眼』の『視える』能力によって、「ナーン森林」の奥深くに骸骨の王と霧の王城を発見し、さらにそのずっと先に巨大な樹木が生い茂るジャングルを垣間見て、異世界初日、運命改変1日目が終了した。



 2日目からは「ヴァーランド・リフォージ」のセオリー通りに準備期間として、「ナーン森林」と付近の沼地を往復して日々を過ごしていた。


 そして30日が経過し、31日目に異変が起こった。


「ナーン森林」から付近の沼地に向かっている途中、『視える』能力によって、遠くにその異変を発見した。


 風景の一部が『漆黒』に塗り潰されている。


 それを目にした「おれ氏」は、こみ上げてきた『無明の万眼』の憤怒によって、この『漆黒』こそが「無明」の宿敵の『奴』なのだと知る。


 しかし、得体の知れない恐怖にかられて逃走してしまい、逃げている際中に気絶した。



「おれ氏」が目を醒ますと、横たわった状態で岩の壁に包まれていて、岩の槍「万眼」に話しかけられていた。


 岩の槍「万眼」の正体は、この異世界「次元バローグ」とはさらに別の異世界で、主神を務めていた女神だった。


 女神「万眼」がいた世界は、『奴』に滅ぼされて消えてしまった。


『奴』はいくつもの世界を消してきた、『認識不可』、『世界喰らい』、『神殺し』の化け物。


『無明の万眼』と『奴』の因縁を知り、戦う決意を固めた「おれ氏」は、『無明の万眼』の身体で立ち上がる。


 すると、女神「万眼」は、保護していた「無明」本来の魂を解放し、身体の操作権を「おれ氏」から『無明の万眼』本人へと切り替えた。


「おれ氏」は『無明の万眼』の身体の中で、『奴』との戦いを見届けた。



 この31日目に『無明の万眼』が死亡し、1キャラ目の攻略が終了した。


「おれ氏」は女神「万眼」からの最後のメッセージを受け取る。


『奴』は本来『認識不可』であり、『無明の万眼』以外に『奴』の存在を知っているものはいない、知ったとしても忘れてしまう。


「おれ氏」が「次元バローグ」に連れてこられた理由は、運命を改変して『奴』を倒すためだったのだが、「謎女神」も『奴』の存在を忘れてしまっているのだという。


 一周目の運命改変が終了し、「おれ氏」は何も知らない「謎女神」が待つ謎空間に再帰した。




『2キャラ目、攻略中』

 第一章(第21話〜第68話)



『無明の万眼』の攻略が終了し、運命改変の目的を知った「おれ氏」は、謎空間に戻ってきていた。


「おれ氏」が2キャラ目の攻略を開始しようとしたところ、キャラクター選択で問題が発生する。


 運命改変アクションRPG「ヴァーランド・リフォージ」では、様々なキャラクターと出会うことで、操作可能なキャラクターを増やしていくことができたのだが、「おれ氏」は1キャラ目の『無明の万眼』で誰とも出会っていなかった。


 それでも1キャラ目の選択肢に出てきた『邪剣使い』と『若き木狩りの戦士』は残っているはずだったのだが、なぜか『邪剣使い』しか選択することができない。


「おれ氏」が「謎女神」を問い詰めると、説明されていなかった様々な問題がまたしても発覚する。


 どうやら、「おれ氏」の他にも『運命改変者』がいるらしく、『若き木狩りの戦士』は既に選択されてしまったようだ。


 そしてさらに、目の前の「謎女神」は、「ヴァーランド・リフォージ」に出てきた女神とは別人らしかった。


「謎女神」の謎が深まるも、それに対して解決策を持たない「おれ氏」は、2キャラ目の攻略を開始する。



 運命改変二周目の世界、1日目が始まった。


 1キャラ目である『無明の万眼』は、運命改変一周目の世界で「おれ氏」が行動したとおりの運命を辿る。


 2キャラ目である『邪剣使い』のスタート地点は、「魂の牢獄」という、怨霊が出現する暗いダンジョン。


 その中で、2キャラ目の『邪剣使い』の攻略は、自我を持つ「邪剣」によって身体を乗っ取られる寸前から始まった。


『無明の万眼』の遺産である「無明の壊れた魂」と「万眼に与えられた精神防壁」のおかげで、「おれ氏」は「邪剣」による侵食を阻止することができた。


 自我を持つ「邪剣」との対話に成功した「おれ氏」は、スタート地点である「魂の牢獄」に、「邪神」が封印されていることを知る。


 その後「邪神」と対面し、戦闘になってしまった「おれ氏」だが、からくも「邪神」から逃れ、「魂の牢獄」を脱出する。



「魂の牢獄」から外に出た「おれ氏」は、『無明の万眼』の攻略の際に死亡してしまった31日目までに、「バルゴンディア王国、ナーン森林」の近辺に辿り着くことを目標として、旅立った。


「邪剣」から「次元バローグ」という世界の知識を教わったり、「邪剣」がヒロインのような存在に変貌したり、その他いくつかの印象的な出会いを経て、「おれ氏」はバルゴンディア王国の領内に到着する。


 しかし、29日目に、『無明の万眼』と『奴』との戦いが勃発する31日目を目前にして、「おれ氏」は、「次元バローグ」の主神を務める「均衡を司る女神」の使徒『天秤』の襲撃を受ける。


 異世界からやってきて「次元バローグ」の住人に憑依している「おれ氏」の魂は、主神である「均衡を司る女神」にとって、粛清対象だったのだ。


『天秤』とは、複数存在する「均衡を司る女神」の使徒の総称であり、「おれ氏」を襲撃したのは、『暴風花』と呼ばれる女騎士だった。


 その『天秤』である『暴風花』との戦闘は、29日目から31日目までに及んだ。



 31日目、「おれ氏」と『暴風花』が戦っている際中に、二人は一筋の『血色の流星』を目撃する。


 それは、『無明の万眼』が『奴』に向けて放った、最後の一撃だった。


 一周目の世界と同じ運命を辿り、『無明の万眼』が死亡した。


 だが、『無明の万眼』の生命と引き換えのその一撃で、『奴』の力が弱まり、『認識不可』の効果が薄れていた。


 それによってバローグの主神「均衡を司る女神」が『奴』の存在に気付き、『天秤』の最優先粛清対象が、「おれ氏」から『奴』へと変更された。


「おれ氏」と『暴風花』の戦闘は中断され、『暴風花』は『奴』のもとへと去っていった。


 そして「おれ氏」も、『奴』の強烈な存在を感知し、その方向へと走り出した。








 ※以下は現在工事中になりますので、もし続きが気になる方がいらっしゃいましたら、本編をお読み頂ければ幸いでございます。

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