勘違い?
「違う! 駄目だ!なぜ書けないんだ」
書いた物をゴミ箱へ投げつける。
はー、と溜息を吐くと私は少し冷静になり、辺りを見回した。
ここはゴミ箱だった。
私は今、物語を書いているが作品に登場させる『美少女』とか言う訳の解らんものについてずっと頭を悩ませている。『美少女』を華麗に登場させたく、はてさてそれは一体何なのだと疑問が浮かびネットで調べた所、一般に容貌の美しい少女と出たからだ。
考えなくとも解るだろうが、皆が皆、それを見て美少女だと思うだろうか?違う。一般に?それに当てはまらない人はどうなる。美しい、だと?訳が解らん。と無駄とも思える怒りを覚え、とか言うものの彼女を登場させねばならんので思いつく限り背中が痒くなる言葉で書いていたら、なぜかパソコンが壊れた。
前に、私が書いた美少女らしきものを友人に読んでもらった所、
―話にならん。
と、一蹴され、美少女についての永遠とも思える講義を受けた事があった。 ゆっくり頭の中を棒でシェイクされた様な気がしたが、そんな事をされたのであれば、私はゾンビらしき者になっている。
「講義はちゃんと聴いていた筈なのだがな……」
と頭を掻き、
―お前は勘違いをしている。
と言われたのを今思い出した。
私が、勘違いをしているのであろうか。
ふと、視線をベットへと向けみた。
「また、怒られそうだな」
ゆっくりと、起こさないよう部屋を元に戻しだした。
……だが、遅かった様だ。
解らない。彼女をどう言葉にすれば良いのか。
彼女は私を一目見て、優しい声をかけてくれた。
初投稿です。駆け出しの未熟者ですが、宜しくお願い致します。目を通して頂けると嬉しくなります。至らぬ点が多く、申し訳ありません。