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教室の裏側  作者: ケー/恵陽
夏休み ―例年よりこの夏は、―
42/51

8/5&8/6

 8/5 快晴


 部活になんて真面目に出る気がオキネー。暑すぎるし、このすばらしい晴れ、遊ばないと損だ。

 というわけで朝から年寄りみたいに早起きしてる清に予定を作ってやった。どうせあいつのことだから、図書館行って朝から晩まで過ごそうとか思ってんだ。勿体無い。

 しかし、あの家は相変わらず暗いな。子どもの名前出して躊躇う親なんて普通じゃねえ。清の奴は不器用だからなあ。時には俺が羽目を外してやらんといつかあいつ暴走するわ。俺の親は俺のこと知らないから普通にしてくるけど、俺のこと知ったらやっぱ清んちみたいになるんかな。想像できねえ。うちの親、めちゃめちゃ元気だからなー。

 清にカラオケで歌わせたら、意外にも英語の歌なんて歌いやがった。英語の成績がいいのはこういう理由かよ。ずりー。

 夜家に帰ったら親に怒られた。先輩が家に電話してきたらしい。そういえば休むって言ってなかった。今度から適当に誤魔化してサボろう。


 野江 勇太



◆ ◆ ◆



 8/6 晴れ


 今日は今までの俺の人生で一番の日だ。多恵ちゃんとデート! これをデートと言わずして何と言う!

 美術館のチケットをくれた松屋崎に感謝だな。今度会ったらジュースを奢ってやろう。多恵ちゃんが嬉しそうにしてるの眺めてるだけで俺はもう天に昇れそうだ。

 ……まあ、たとえ途中までだったとしても今日は嬉しいから許そう。それに展覧会の品目は俺も興味あるのがあったからな。多恵ちゃんはもちろん絵画メインだったけど、俺は書道に興味があったからその点でも満足だ。今夜はじいちゃんに自慢しよう。書道展もあるのはよかった。

 ただ一つだけ難点を言えば、臣のおばさんが途中から多恵ちゃんを独り占めしたってことだな。臣がいないと思ってたらコレだ。おばさん達、半年振りに帰ってきたのに元気すぎる。紛れもなく臣はあの血を引いているな。納得の親子だ。

 というより迎えに来るのが遅れたのはわざとの気がしてならないぞ、臣。


 深谷 隆典



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