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冷たい雨  作者:
2/4

快晴


男の名前はリョウ。

小さい男の子はルーと名乗った。


「ルー、変わった名前だね」


「本当はルウってゆーんだ。瑠維だって変わった名前だね」


ルーはニコニコ笑いながら私の手を握った。



リョウとルーは親はいないらしい。

公園に置いてけぼりにされたルーをリョウが見つけ一緒にいるようになったらしい。


リョウは私より年上で19歳だった。

ルーはまだ六歳だ。



「ボロボロだけどアパート借りれたから明日は引越しだ。お前もくるだろ?」


リョウが私を見つめた。



「いく」



これが私を大きく変えた決心だったとおもう。この決心で私は成長し生きる希望を見つけ



そして。再びドン底に突き落とされることになるなんて、想像すらしてなかった。




引越しの日。天気は快晴。

昨日の大雨が嘘みたいだった。


リョウが借りてきたアパートは本当にボロボロで悪く言えば幽霊が出そうだ。


歩くたびに床が軋み、キッチンの隅はカビが生えている。


ただ部屋は充分すぎるほどひろかった。



リョウは柄にも合わずお花屋さんで働いていた。引越しの今日も仕事にいったため、私とルーは部屋を掃除することにした。



「瑠維〜、汚れてる〜」

ルーは嫌そうな顔でカビを見つめる。


「綺麗にしよ、リョウきっと喜ぶよ」


するとルーは嬉しそうにやる気を出すのであった。





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