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虚空の星 プロローグ2

精霊と名乗るフードの男、アディール。機皇帝パイロンの息子ウオーサム。赤きマントの少年はまだ若すぎた。




[1つ良いか?精霊さんよ。ナゼ今さら来たのか知りたいんだがな][地球の危機と言えば判るか?遥か古来より人間は大自然と共に歩んできた。そのバランスが乱れたからだ][ならよ、その人間様を恨むべきじゃないか?ハン?そうだろ。何食わぬ顔で天下を気取る。まだ見ぬ宇宙も知らずにこれが天下だと奢る。全く偉い身分だよ。で、ナゼ戦うんだ?俺様と][機皇帝とやらの実力を知りたくてな。不満か?]ウオーサムは親指で向こうだと合図する。




[そうだな。都会では被害が大きすぎる。現に今さっき指を鳴らした位で事故になったからな][まあ、ディナー前のオードブルだな。あくまでも俺の狙いは都会だ]ウオーサムは舌を出した。




二人は歌舞伎町を離れ人里離れた山へ飛んだ。[ここなら良いだろうよ。精霊さん。サア、来いよ!][背中の刀は抜かんのか?][ナーニ。抜くまでも無いさ。なんせ俺様はな…………グフッ][脇が甘いようだが][キッサマー!いつの間に近づいた。どんなトリックだ?][言わなかったか?精霊は大自然の使いだと][ヘン!油断しただけだ。抜かせて貰うぜ刀をよう]ヒュン!ヒュン!ザッシュッ!





アディールは素早く手を払い、膝蹴りで刀を打ち上げた。[アーッ!俺様の名刀が!][どうした?刀もろくに振れないのか?][トリックだ!夢だ!そうだ。夢だ!][ウオーサム。良いことを教えよう。自らの力に溺れる魚ほど短命なのさ。自然に任せ声を聞け][ウルセーヤ!食らえ!]打ち上げられた刀を上空でキャッチし襲いかかる。




ズバーン!




風圧で弾き飛ばされるウオーサム。[ピギーッ!なんだ?これは][既に結界の中だ。風の結界を張っている。見えぬのか?]アディールの腕が千手観音の様な残像を残す。[何者なんだ?あんたは][風の精霊 アディール。天空の彼方より貴様を葬りに来た。今や機械文明に支配された世界。神が舞い降りたと言えば判るか?][神だぁ?居るか!そんなもん!マヤカシだろうが!][手も足も出ないのはお前じゃ無いのか。触れる事も出来まい。それが現実さ。わかったら立ち去れ。見逃してやる][クッ…………屈辱だ!俺様は次期皇帝になるお方だぞ!][パイロンとやらもそんな弱いのか?期待外れだ][なんだと!誰に喧嘩を売ってるのか判ってるのか?][なら結界を破ってみろ。お前の闘士で]





ウオーサムは刀を構え、闘士を込めた。





続く

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