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とあるゲームのとある日常  作者: 池田圭


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プロローグ

 高校生活も終わり、私はもうすぐ卒業する。

 こうなれば、私はもう社会人である。

 長かった、学生生活も終わりを告げようとしていた。

 しかし、長かったと言っても、学生生活を過ごした時間を数えて見ると、言うて12年ほどである。自分がもし最低でも60歳まで働いたとしたら、12年と言う時間はそれ程長いものでは無いだろう。

 そう考えると、今までの私の学生生活というものは、ちっぽけなもののように感じ、酷く寂しいものに感じた。

 今、私は実家の自分の部屋で一人、ベットに横になっている。

 家族は共働きで、家には自分が独りだけ。

 そういった雰囲気も、この寂しさを際立たせているように感じた。

 私は、卒業と同時に引越し、一人暮らしをする。今、この状態で酷く寂しさを感じているのに、私は一人暮らしなどしていけるのであろうか?

 不安だ。

 何もかもが、不安で仕方ない。

 私はそう思うと、ベットから起き上がった。こんなネガティブな気持ちでずっといたら、心が腐ってしまうと思ったからだ。

 だがしかし、クーラーもストーブもついていない、自分の部屋は酷く寒いもので、起き上がった瞬間、体が冷気に蝕まれている感覚が全体に広がってきたのを感じ、私は再び、ベットの中に潜り込んだ。

 ただ、このまま、ぼーっとしているのは、本当に寂しく、不快なので、私はベットの中でスマホを取りだし、動画を見ることにした。

 そんな時だった。

 私がその動画に出会ったのは。

 その動画は、新しく発売されるゲームの紹介映像で、20分程の動画だった。

 この動画のゲームは、以前、別のハードで売っていたシリーズものの、10何年ぶりの最新作であり、自分が作ったキャラクター達を自分の島に住ませ、そこでそのキャラクター達がゆるーい日常を過ごすというものだった。

 私も小学生の頃、友達がこのゲームで遊んでいたのをチラッと見た事があった。

 しかし、その時の私は、同時期人気であった格闘ゲームに夢中で、そのゲームの事など、全く眼中になかった。

 けれど、現在、そのゲームの新作が出るという事実を動画で知った私は、興味がそそられて仕方が無かった。

 昔の私は、友達や家族がいるのは当たり前のことで、彼らがいなくなることは無いと信じて疑わなかった。その為、そんな日常系ほのぼのゲームを買おうなどという発想は微塵も思い浮かばなかった。

 だがしかし、大人に片足突っ込もうとしている今の私には、そんな当たり前は無く、何か寂しさを埋める物が欲しくて仕方なかった。

 だからこそ、私はこのゲームの最新作に惹かれたのだろう。

 動画の最後には、発売日が書かれており、その発売日は、4月16日。

 長い。

 正直、早く遊びたい気持ちでいっぱいであったのに、発売までの時間が長すぎることに、私は少し精神的ダメージを受けた。

 しかし、その分、私はそのゲームを遊ぶまでの楽しみが蓄積され続けるだろうと、信じることにした。

 その為に私は、ゲームで住まわせるキャラクター達をどのようなものにしようか考えることにした。

 まず、私がいることは確定として、他に誰を島に住ませようか?

 そうやって、私が想像をしている内に、ゲームに住まわせるキャラクターの案が、20人程生まれ、次第に私の寂しさは消えていった。

 そうやって、私はそのゲームが発売するのを待ちわびていたのである。

 この物語は、そんな寂しがりの私が、とあるゲームで遊んだ記録の一部である。

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