表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

奇跡の再会 

シオンがホームページから消えてからはや1ヶ月。

あれから何度か店に足を運んだがシオンが出勤してくる事はなかった。

勇気を出してボーイさんに聞いてみたが店を辞めてその後の消息は不明とのことだ。


これが失恋か。

付き合ってた訳でもないのにすっかり元カレ気分の陽一である。

陽一に残ってるシオンへの手掛かりはたまに寄ることがあると言っていたディスカウントストアのみである。

ここへは何度もシオンに会いたい一心で通ったが一度も会える事はなかった。


シオンちゃんにどうしても会いたい。会える可能性があるとしたらここだけだ。そう思い店に足を運んだ。

奇跡だろうか?あの後ろ姿は紛れもないシオンである。ここで声を掛けなければ二度と会えないであろう。そう思い陽一は思い切って声掛けた。


「しおんちゃんだよね!突然店に居なくなって心配したよ」

「えっと、陽一くんだよね?お店に迷惑掛かるから外で話そうか?」

陽一は訳が聞けると思って期待してシオンに付いていった。

「もうお店を辞めたんだしあなたとはもう関係ないの。分かる?」

陽一の期待とは裏腹にシオンから掛けられた言葉は冷たかった。

「そんな事言わないで、お金なら払うから話を」

「そういう事じゃないの。あなたは紳士のつもりで手を出して来なかったのかもしれないけどソープってエッチする所だから!あなたの話をグダグダ聞いてるぐらいならエッチをしてた方がまだ楽だった。もう見掛けても話かけてこないでね、サヨウナラ」


陽一は何も言えなかった。

お店で無ければこんなものなのか。

陽一にはシオンとの愛を確かに感じていたが童貞の勘違いだったみたいだ。

このまま1人で居ては潰れてしまう。

傷心の陽一に懐かしいグループから一通のメッセージが届いた。

大学の頃のメンバーで久々に集まらないか?

結婚して疎遠になっていた男からのメッセージである。

普段集まりに参加しない陽一だが1人で居るのが虚しいので参加する事にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ