疑惑
マサヨシの彼女シオリらしき女性とうっかりマッチしてしまってから一晩が経った。
冷静になった陽一は思った。
仮にこれが本当にシオリちゃんだったとしたら安岡の顔を恐らく知らないのだろう。勝手に安岡の顔写真をプロフィール画像に使ってしまった手前、シオリちゃんと安岡が会うのは都合が悪い。それにこの件はマサヨシに伝えるべきかと連絡先を開いたら消したりしているとグループメッセージが届いた。
(今度また4人で集まろうぜ!皆に彼女を紹介したいんだ)
不安が現実になってしまった。
陽一は意を決してマサヨシに電話してみる事にした。
「おっ、急にどうした?」
「いや、まぁ、なんとなく?皆にシオリちゃん紹介する前にもう一度3人で会いたいなって思って」
「別にいいけどなんかよそよそしいな。まぁ、来週の土曜なら暇だし飲みに行くか?後でシオリにも確認しておくよ」
こうして陽一は集まる前にシオリに会う事に成功した。
マッチングアプリは適当に右にスワイプしてるだけじゃ危険だな。まさか親友の彼女擬きに遭遇するとは。
んっ、わざわざ直接会わなくてもメッセージを送ってカマをかければいいんじゃないか?
(はじめまして!マッチありがとうございます。しーちゃんさん写真の雰囲気可愛いですね笑彼氏とか居たりしないんですか?)
こんな所か?とりあえず様子見だな。
しばらくして返信がきた。恐る恐る開くと
(メッセージありがとうございます。可愛いだなんて嬉しい笑よっしーさんもイケメンですよね!凄くタイプです笑実は付き合ってる人は居るんですけど退屈で遊べる相手を探してて笑)
やばい、これはグレーかもしれない。もう少し探ってみるか。
(そうなんですね笑ちなみに彼氏は何歳ぐらいなんですか?)
(えー、なんでそんな事聞くんですか笑それよりよっしーさんは何目的でアプリを始めたんですか?)
ここからは話をそらされてしまい情報を聞き出す事ができなかった。
収穫がないまま他愛の無いメッセージだけはなんとなく続き金曜日の約束の時間になってしまった。
「よぉ、久しぶり!」
「陽一さん、お久しぶりです!」
久しぶりに会ったシオリはマッチングアプリの女の服装と一致してた。




