第四十八話 真夜中の戦い⑦
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「サアッ、マダマダ!!」
次から次へと、影の塊から道路周辺にあった物がヴィールに弾丸の如く投げられていた。
その勢いは弱まったり止んだりすることなく、キョーランは影を使って道路の近くにある物を絶え間なく吸い込んでいた。
「ヴェヒタールよ!」
ヴィールは目の前に迫ってくる瓦礫に焦ることなく、魔神ヴェヒタールの炎で冷静に対処する。
その冷静さはキョーランを苛立たせた。
「はっ!」
隙を見てヴィールは炎の斬撃をキョーランに叩き込む。
隙を見て炎の斬撃を暗殺者に叩き込むが、空中に散らばった瓦礫や木片、物によって炎は暗殺者に届かない。
斬撃が届いても暗殺者は影と化しているので、ダメージを与えることができない。
しばらくの間拮抗状態が続いたことで暗殺者は業を煮やし、とっておきのものを時間をかけて影に取り込んだ。
「コレだけヤッテモまだ耐えるカ!!ナラ……」
中心街が一気に暗闇に包まれた。
彼は空を凝視する。よって気づく。
月が雲に覆われたのではなく、己が覆われたのだと。
「サア、死ネ」
巨大な旅客船が、空から降ってくる。
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