第四十一話 脱出計画
先週は投稿できず、すみません。まだまだ仕事が忙しいので、エピソードの投稿が予定よりも遅れてしまう週、エピソードの投稿ができない週があるかもしれません。
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「……そんなことが」
ヴィールはシャリエッツをシメた後、アーケラに今までに起きたことを一通り話した。
「だから、我はこの島を出ようと思う」
「!」
ヴィールはランタ駅に向かう魔導列車の中で、今後のことについて熟考していた。熟考の中、トーデスはヴィールに聖国アムステルを出国すべきだと提案した。
(ここはルテス・ムアの完全なテリトリーよ。ここで戦えば私たちは不利。それにペンダントを集めるなら遅かれ早かれこの国を出るべきだわ)
この提案にはシャリエッツも賛同し、ヴィールも同意した。
かくして、明日の未明にヴィール一同は聖国アムステルを出国することになったのだった。
「今まで世話になった。受け取ってくれ」
ヴィールは金貨が複数枚入った小袋をアーケラに渡した。
小袋内に入っている金貨は、アーケラの魔法学院3年間の学費に相当するものだった。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
「金額が不満だったか?」
「いや、そうじゃなくて……」
「?」
「……」
アーケラは言うかどうか迷って、言葉を喉に詰まらせていたが、意を決して言う。
「私も、連れてってくれませんか?」
「!」
アーケラはヴィールから世界大戦の話を聞いた時に、ある思いが心に生まれた。
自分もペンダントを集めるのを協力をしたいという思い。
「……悪いが、それはできない」
「!」
「過酷な旅になる。場合によっては人を殺す事になるかもしれない。生半可な覚悟では、旅を続けることはできない」
アーケラはまだ齢18歳で、大人の階段を上り始めた少女である。
加え、シャリエッツやトーデスのように場数を踏んでいない。
ヴィールはアーケラのことを心配していた。が、
「お願いです。連れてって下さい!」
先程まで定まっていなかった目は定まり、その目には覚悟が宿っていた。
ヴィールはその目を見て、ハッと気づく。その目は見たことがあったからだ。
「……分かった。ただし、我が無理だと感じたらアーケラ。お前を旅から離脱させる。よいな?」
「! はい!」
こうして、ヴィールの世界救世の旅にアーケラが正式に加わり、旅の仲間は3人となった。
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