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第三十四話 尾行

今週から【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】の第二章が始まります。本章まで本作品を愛読して頂いている読者の皆様、本当にありがとうございます!PVはもう少しで1000に達し、ユニークアクセスも500人目前です!読者の皆様の愛読が、日々の励みになっています!仕事が忙しくエピソードを投稿できない週もあるとは思いますが、引き続き【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】をよろしくお願いします!

                                        by読人福訪希


 スタンポ迷宮で魔のペンダントを回収したヴィールとシャリエッツは冒険者組合へと向かった。

 黒爪竜の角と鱗、魔石、その他のモンスターの素材を換金するためである。

 

「いや~~ヴィール嬢、大儲けですね!このお金があればしばらく生活に困りませんよ!」

「うむ。この額ならしばらくは困らないだろう」


 換金額は黒爪竜だけで十億を優に超えた。それに加え、スタンポ迷宮を攻略する中で手に入れた魔石とモンスターの素材。最終的に換金額は二十億ちかくとなった。

 この換金額は冒険者組合の歴代買い取りランキングに乗ることとなり、一時スタンポにある冒険者組合は騒然となったのだった。

 ヴィールは冒険者組合から、スタンポ迷宮の受付で貰った空間魔法が付与された小袋と同じ物を二つ購入して、換金額の半分に分けてそれぞれの小袋に入れた。


「いや~、十億!これだけあれば〇〇〇〇とか〇〇〇〇〇に行き放題です!!」

「……少しはましな使い方をしたらどうだ。魔導書を買ったりとか」

「ヴィール嬢!このシャリエッツは今を生きると決めているのです!明日なんてものは保証されていないんですよ?」

「……明日に保証がないということだけは、我は同意しよう」

 

 冒険者組合からの帰り道、資金の使い方に関して頭の中でシミュレーションしているヴィールとは対照的に、シャリエッツは手に入れた金でヤることしか考えていなかった。


「ところでヴィール嬢、気づいていますか?」

「ああ、尾行されているな」

「ヴィール嬢、尾行している奴は冒険者ギルドにいた奴ですよ。きっと、ヴィール嬢のそのむふふな身体に目を奪われてしまったんじゃないかと……」

「金が目的だろう……あと、それはお前の話じゃないのか?」

「てへっ、さすがヴィール嬢は勘が鋭い」


 ヴィールとシャリエッツの後方50メートル。

 人混みに紛れながら追ってくる、ハンチング帽を被った男がいた。

 その男は通りの露店に並べられている商品を見ながらふらふらと歩いているが、時折視線をヴィールとシャリエッツにちらっと移す。


 ヴィールは気がつかぬ振りをして、駅の構内へと足を進める。アーケラの自宅がある首都ランタに帰るためである。

 二人が切符を買っている間、男は駅構内のベンチに座り白々しく新聞を読んでいた。

 

 ヴィールとシャリエッツが切符を買い終えると、男も同じように切符を買う。

 そして、二人が乗り込んだ首都ランタ行き魔導列車に数分遅れて乗り込んだのだった。


〇内の文字はご想像にお任せします。


【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】を読んでいただきありがとうございます!

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